日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

さくらさく 2013番外編

2013-04-22 22:24:34 | 旅日記
土日の悪天候から一転して雨上がりの清々しい青空が広がり、この空があと一日早ければと惜しまれる月曜日でした。こんな掌返しも過去四週で実に三度目です。今季の天候はことごとく週末と噛み合いませんorz

さて、往生際の悪さを遺憾なく発揮して、いまだに近所の桜を定点観測している今日この頃ですが、最後に残った白い八重桜は、週末の雨風にも耐えてまだ花を咲かせています。咲かせているといっても、しわがれた花が所々残っているだけで、見頃はとうに過ぎた感があり、毎朝足を止めて眺めていくような物好きは自分だけです。しかし、この花があと一日二日で消え去るような気配もなく、行きがけの定点観測は大型連休の直前まで続くことになるでしょう。八重桜の寿命がここまで長いとは知りませんでした。
そして本日はそれ以上の発見が。驚いたことに、八重桜のすぐ隣にあるソメイヨシノが咲いているのです。しなだれかかった細い枝の先端に、両手で勘定できるほどの花が咲いており、花びらが五枚残っているものもあります。毎日通っていながらこれまで一向に気づかなかったということは、この数日で突然変異のように開花したと思われ、実際のところ開きかけの花が混じっています。信州でさえ桜が散ろうとしている今、都内でソメイヨシノがまだ咲いているとは当然ながら考えもしませんでした。これは見頃を過ぎても毎日同じ場所に通っていたからこそ気づいたことなのですから、往生際の悪さが今回ばかりは吉と出たことになります。

近所で桜が開花したのは今から一月以上も前の3月14日、それがこの期に及んで八重桜どころかソメイヨシノまで残っているとは、花の命は自分が思っていたよりも長いようです。北海道で最後の桜の一片が散るのは、一体いつのことになるのでしょうか。どこで散るとも分からないその一片を、もし叶うなら一度この目で見届けてみたいものです。
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