球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

花と丘と闇 ~北海道旅行二日目~

2010-09-24 | 趣味(旅行・娯楽・読書・食)
9/24 歩数13,056(あまり参考にならない)

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昨日は札幌周辺をうろついていただけには違いないながら歩数は20,000程度になり、
歩数に応じた疲れというものを一応は、一応以上に感じながら目が覚めた。

さて、今日はサイクリングの予定なので天気が晴れであることが絶対条件。
昨日の天気予報では曇り時々雨という不吉な予報があったが、、、
ふたを開けてみたら運良く晴れた!!

かねてから自分が晴れ男であることを各地で吹聴しているものの、
昨日は雨とされていた予報が本日都合良く晴れてくれたことで一応はメンツを保った(と思っている)。
今日は晴れと雨で行路を分ける必要があると考えていたため、天気が晴れたことは真に都合がよかった。
いや、雨になった場合の予定をまともに考えてなかったからね。



サイクリング in美瑛
美瑛って知ってますか?
丘陵一面に広がる風光明媚な光景…ふらのの若干北にある"丘の街。"

僕の私見だけど、"北の国から"や"キャプテン翼"なんかでそこそこの知名度を持っている
ふらの(富良野)に比べると割と知られていない場所だと思う。
ということもあって個人的には富良野の地を踏んでおきたい気持ちが結構強くあったものの、
観光地としての適性と所要時間の兼ね合いで美瑛のサイクリングを選ぶことになった。
富良野に行こうとすると、北の国の関係でもっと多くの時間を必要とすることになったため。
※観光雑誌を見る分には、富良野と美瑛はひとくくりにされることが多い場所ではある。

観光者向けに
 ・パッチワークの路(3.5時間)
 ・パノラマロード(5時間)
 という二種類のコースが用意されている。
…現在時刻は14:00(約)。さらに、この後の予定はホテルに行って寝るだけ。
そうなったら、どちらの道を選ぶか。言うまでもなく僕は時間を長く使えるパノラマロードを選択した。
17:30にすべてが終わって後は寝るだけではちょっと勿体ない気がするからね…

今思えば、今日のちょっとした悪夢はこの選択肢から始まっていた気がしなくもない。

★おまけ
美瑛に行くためには途中富良野を通る。まったく足を踏み入れないわけではなかった。
富良野で駅で買ったぶどうジュース。


糖分解前のワインはちょうどこんな味なのだろうかと思わせる深く濃厚な味。美味でした



パノラマロードを行く
パノラマロードとは何か。
いくつかの有名な丘といくつかの有名な木を見ながら
時にはアイスクリームも食べてさわやかな汗を流しましょうというもの。


丘から見えた光景は美しく雄大で言葉にならない。

"丘の街"なんていうとのどかで心安らかなイメージがあるものの、
単純にアップダウンが多いことと直結するため、言葉のメルヘンな響きよりも実情はマッスルである。
(駅前で借りられる)レンタサイクルのギアを上げては下げ、坂を下りては上り、
寒いくらいの体感温度ながらも首筋だけはしっかりと日焼けする強い日差し。
普段まったく運動していない自分にとっては、ここでツケを払う必要性に迫られたと思う。

とりあえず目的地は"一本のポプラの木"であったためそこがぶれずに済んだのは幸運だったが、
地図が細い道路まで網羅していないためか、見えている光景と地図上のギャップが次第に大きくなり、
ランドマークがなくなったところで完全に方向感覚がlostしてしまった。
地図の通り進んでいるつもりがまったく呼応してくれない標識の数々。

これだけはやりたくないと思っていたのだが…携帯の地図アプリを発動させることになる。
やりたくない、と言っているのは道に迷ったことを認めたくないプライドとかではなく、
単純に携帯の使用量がUPするため。
フルブラウザ使用にすると単純なiモード通信より価格の上限がUPしてしまう。
※パケット通信料金\4,410→\5,985。普通なら絶対使わない。

一度目はこれによって方向修正を図ることができた。感謝。
二度目は周辺情報がなさすぎて(周りに地図に記載されるような情報がなくて)
あまり役に立たなかった。合掌。

脚が疲れてくる。
方向感覚がなくなってくる。
明りがない。(自転車にライトが付いていない + 街灯のついている道が限定されている)
日没時刻がかなり早まっている(18:00前)
気温が低い。(多分一桁、日没を過ぎたら減少の一途)

など、時間をかけるほど不利な条件が増え、地図に含まれている情報がさほど多くないことを
意識してしまうと何も信じられなくなってしまう。たかがサイクリングながら
これらの要素が複合するのはちょっとした脅威。
日没の近付きとともに、単なる懸念であったことが恐怖に近い形になって目の前にやってくる。


まったくドラマとかゲームとかそんな感じの妄想が止まらない。

結局、目的地のポプラの木に着いたのは17:00くらいだった。
あるゲームだったらマナの樹に到着とか言っているころ。地元の人に言わせりゃ
車でひとっ走りで行けるその辺の1本に過ぎないと思うけれど、
その木とそれを取り巻く美しい丘に感動した。

感動… 僕はリアクションが少ないことを指摘されることが多いのだが、リアクションが少ないのではなく
一部の人よりちょっと感動しにくいだけだということを再認識する。


日没の赤い鐘

帰りは日没前に駅に戻ることを意識し、とにかく生きて一刻も早く帰ることだけ考えた。
じつはそれにも大変な苦労をしたのだが、まぁそれについて語るのは野暮というものか。

とりあえず、自転車を返しに行ったらおっさんにすごく心配されており、
20分ほどの超過時間も大目に見て無料にしてくれるくらいの勢いだったとだけ書いておく。

ここで本来ならおっさんに感謝しなくてはいけないところだが、
道中で自転車のチェーンが1度外れていた経緯があったためちょっと恨んでいた。
(少々の汚れを覚悟すれば手で十分嵌められるレベルだったのが幸いした)

この後は列車で旭川に向かう。やはり区画整理されていて、非常に分かりやすい住所。
宿泊所のライオンズマンション系のホテルは\4,500という宿泊価格だけあって
広さ、ベッド、アメニティ、色々と平凡だったが、1個だけすぐれていた点がある。
それは自販機の飲み物に関し、良いものが安く売っているという点だ。


普通のスーパーに毛が生えた程度の値段でこの品揃え(プレミアムモルツ&黒ウーロン茶)は
素晴らしい。スーパードライのみが350ml:300円、500ml:400円とかの自販機がザラだというのに。


ちょっと気を良くして、プレミアムモルツを飲みながら眠りについた。
色々と大変だったが、結果良ければ色々とよしなのである。
コメント
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