突然だが、一応僕は種田山頭火のファンである。
それで今日の画像に彼の句集の文庫が載っている。
今年は年賀状の挨拶に山頭火の句を使ってみたくて句集を買ってみた。
"謹賀新年"だけでは少々つまらないから、そこにマニアックすぎない程度の
教養を含んだ一言を添えたいという、いわばスケベ心である。
本の構成は前半にひたすら句が並び、後半はエッセイという形を取っており、
ポイントは前半に集中している。その中に気に入ったものがあれば、年賀状に採用しようと思った。
画像は"気に入ったもの"を集めた付箋の塊である。
いかにも沢山あるように見えるが、結論としては、自分の欲しい情報は手に入らなかった。
"桃が実となり、君すでに亡し"
といったような、哀愁を含む形で僕の気を引くようなものばかり残り、
結局年賀状のネタになるような、おめでたく無難なものがなかった。残念。
もう一度目を通してみようか。
◇
話は変わるが、この歳になって山頭火から何かネタを剽窃しようとしているのは、
中学校時代とかに当時やっていたゲームでの用語とかを出しているのと個人的にはあまり変わりなく、
目的は無味乾燥になりがちなものに味を出したいだけ。
特にこのあたりの話になると、どこまでが教養として通用して
どこからが"自分の世界殿"の出番なのかわからず、よくよく困ったものである。
世界で標準化してくれないので、一応は自分の中に基準を設けているが、
テンションが上がってくるとボーダーを飛び出すヤンチャがやめられるわけでもない。