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「父と暮せば」をやり始めてから、いつかは行かなければと思っていた東松山市の丸木美術館にとうとう行ってきました。昔からうちにあって姉と一緒に読んでいた絵本「ひろしまのピカ」の作者丸木夫妻の原爆の図が展示されている美術館です。
黒を基調に、巨大な屏風に描かれた陰惨な広島の地獄図は圧倒的な迫力で、帰宅した今もまだ死臭がこびりついている気がします。原爆にあわれた人々の幽鬼のような表情、そこにあるのは死と炎と哀しみの世界でした。
改めて、平和な時代と場所に生まれたことに感謝です。
原爆が落とされた3日後に位里氏の故郷広島へ入り、救出活動をしながら見聞きした地獄を、世界へ、後世へ伝えるために描いた丸木位里・俊夫妻。
900人に及ぶ人々を全15部の連作、原爆の図に描きながら、一人一人を哀悼されていたのですね。
しかし原爆で亡くなった26万の人々の全ては、たとえ一生かけても描ききれないと言っていたそうです。原爆のむごさを感じます。
東武東上線森林公園駅からタクシーで10分、(帰りは美術館から15分近く歩いたバス停から、東松山駅に向かうバスに運よく乗れました。*日祝はバス運休) 行きづらい場所にありますが、一度訪れて、丸木夫妻の使命感と情熱に衝撃を受けることをお勧めします。
また、美術館では永続的な展示のためには設備が不十分なため、「原爆の図保存基金」を受けつけています。
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絵に添えられた広島の人々の声を伝える文章が、より悲しみを深くします。
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美術館の周りは自然がいっぱい。
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帰りに公演の成功を祈って、東松山駅前の箭弓(やきゅう)稲荷神社に立ち寄りました。