…こっ、この標識を見逃したが為に、道を間違えて引き返す。貴重な時間を、20分もロス。
気を取り直して、ふたたび葛城山山頂を目指します。
途中、向かいの山の斜面を私のニャンコ先生鈴にビックリしたのか、四つ足の黒っぽい動物がパカパカッと駆け下りて行きました。 鹿か何からしい。かなり近かった。
少し歩くと、急に視界が開けて、夕暮れの中富士山が顔を見せてくれました。
息を呑むほど美しい。 そして、ずっと誰もいない。 ロープウェーの影も形も見えない。
日が傾きはじめてから、あっと言う間に暗くなり始めたので、ちょっと焦って足を速めたら、登山道が急に途切れた!
もう少しで山頂なのに。 這うようにして藪や木をつかんで必死に登り、やっと山頂に着いた。 日はどんどん落ちる。
ロープウェー乗り場にたどり着くと、レストランも売店も電気がほとんど消えてて誰もいない。 げ。最終便の時間が20分前って書いてある。 軽くパニックになる私。