魔法の鏡をみつけたら

なお子改め夏海遙のブログ

夜叉ヶ池

2021年07月30日 | 日記



今日は初めてテレビの時代物の撮影だったのですが、
ワンシーンのみで早く終わったので、帰りに渋谷のユーロスペースに寄り、1979年(私の生まれた年!)の映画「夜叉ヶ池」を観ました。
最終日の最終回でした。
映画館に向かう途中で通り雨にあい、ずぶ濡れで到着…。
この映画を観るには雰囲気たっぷり。水も滴るなんとやら💦

すごく面白かったです。
坂東玉三郎さんのお百合さんの清楚でミステリアスで静かな美しさに引き込まれました。まず、声だけで美女とわかる素晴らしさ。お化粧もうすいのにほんとに美しい…。

山崎努さん、加藤剛さんをはじめ全てのキャスティングがよかったです。
泉鏡花の台詞がかっこよすぎて、途中鳥肌がたちました。(追い詰められた晃が、妻の百合に言う「何の支度がいるものか。裸足で来い、荊の道はおぶって通る。」てとこ)
濃い人間ドラマの後に、最後は水が押し寄せる大スペクタクル。


夜叉ヶ池は、昔演劇学校生だったときに発表会でやりたくて、生徒がやりたい作品を3〜4本同時に上演する、という機会にこの戯曲をもちこんだのですが、長すぎてダメだったのです。その時、私が希望したキャスティングで試し読みだけでもできて、幸せだった記憶があります。うーん、やっぱり台詞がほんとにいい。
この映画を観れてよかった!