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5月3日 思い出したこと。

2007-05-06 22:55:58 | 環境
5月3日の憲法記念日。
朝日新聞はこの記念日にちなんで“社説21”の特集を組んだ。
今後の日本のあり方について、世界情勢を交えながらの内容に興味を惹かれて
読み始めたが、読んでいくうちに思い出したことがあった。


今から4年前の平成15年11月29日。
イラクで外務省の職員二人が、何者かによる銃弾によって、射殺された。
その外交官の名前は奥克彦大使、井ノ上正盛一等書記官。
みなさんにとってもまだ、記憶に新しいと思います。

当時、そのニュースが流れ、すぐに社内は騒然となりました。
もちろん、我が社が国の関係機関であるということもあるのですが、
後者の井ノ上さんというのは、我が社の後輩の大学時代の大親友でも
あったんです。

その後輩のIさんのショックは相当なものだったに違いありません。
家族ぐるみでのお付き合いだったようで、事故のつい2,3日前に、
井ノ上さんの奥様とお子さんが、Iさんの家に遊びに来ていたという話を
後日聞きました。
その話を聞いただけで、胸が締め付けられる想いでした。

Iさんは、井ノ上さんのお葬式で弔辞を述べたそうです。

その後、Iさんは東京の支社へ異動し、彼と会うことは無かったのですが、
3年ほど前の秋、秩父宮ラグビー場で、ラグビーの早慶戦を見に行ったときの事。
そこで、Iさんは募金活動をしていました。
井ノ上さんと一緒に亡くなった奥さんは、早稲田のラグビー部OB。
その関係で、Iさんも活動をしていたんですね。
私たちは会社の仲間と一緒だったので、Iさんに声をかけ、みんなで
募金をしました。
その後、だいぶ経ってからですが、募金された社内の人間にお礼のメールが
届きました。

これを思い出して、改めてこの事故について調べてみました。
そして、発見しました。

   “奥・井ノ上イラク子ども基金

Iさんは、代表発起人であり、運営委員会のトップをされているようです。
私が募金したのも、これだったんですね。
(情けないことに、当時は調べることをしませんでした。)
是非、ごらんになってください。
この中で、奥さんと井ノ上さんのことを紹介している記事があります。
お二人のイラクへの想いや活動に、涙が出てきます。

井ノ上さんは、小学校5年生のときにTVで見たイラクの飢餓に対しての想いを
作文にし、「日本は贅沢すぎるのではないでしょうか」と書いていたそうです。

また、奥さんの思想、
「Noblesse oblige」(責任ある立場に身を置いているからにはそれ相応の責務を
           果たさねばならない)
「one for all all for one」(一人は皆のために、皆は一人のために)
この思想が、大使としての活動にも、反映されているのだと思います。


イラクでは、相変わらずテロが起こっており、子どもたちは眠れない日々が
続いています。


改めて思うこと。


どうして、殺し合わなきゃいけないのでしょうか。
地球規模で平和になれないのでしょうか。
軍事力は必要なのでしょうか。


誠実に生きている人間が何故、殺されなくちゃいけないのでしょうか。


奥さん、井ノ上さんのご冥福をお祈りをするとともに、
Iさんのこれからの活躍を、陰ながら応援してきたいと思っています。


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9 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-05-07 22:56:35
正直、mickysukeさんのブログを拝見して思い出しました。
当時、同じ公務員として凄く憤りを感じました。
そして、彼らの遺志そのものを継ぐことはできないとしても、そのbraveheartは受け継いでいこうと胸に刻みました。

その後、日本国憲法はアメリカの顔色を伺うかのような解釈をされ、日本が戦場により近いところへ行くことになり、今また新しい憲法が議論されています。武力の必要性は私には理解できませんが、犠牲になったお二人のことを我々日本人は絶対に忘れてはいけないと思います。

そして、私も当時の想いを改めて刻みなおし、必死で頑張らないといけないのです。悔いの残らないように。
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Unknown (へんこつ侍)
2007-05-07 22:58:47
すみません。unknownのコメントはへんこつでっす。
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Unknown (蜂蜜シュガー)
2007-05-08 10:30:15
自分はテロの直後にアフガン&イラク戦争反対のデモと署名に参加しました。
地位ある方々の被害の裏では、今も名も無き方々の死が累々と続いていますね。

基金は素晴らしい試みであると思います。

戦後民主権を“与えられた国民”は、自らの責任により“選ぶ”自由と義務を手にしました。

エリート官僚を監視・管理・断罪出来るのは“内閣&裁判のみ”です。
国民・下級役人にはその不正を直に正す権限はありません。

組織疲労と腐敗が進めば、部下や現場の方々がどれ程誠実であっても被害は拡大の一途を辿ってしまうんです。

幸せとは与えられるのではなく、自らの責任と働きかけで政治を国家を“創り出し選びとる勇気”であるように考えています。
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Unknown (mickysuke)
2007-05-08 23:13:59
へんこつ侍さん

当時は本当に衝撃的でした。
言葉を失うということは、こういう事かと・・
Iさんの胸中を考えただけでも、胸がざわざわしました。

この事故は、日本人として、絶対に忘れてならないことですよね。恨むとかそういったことではなく。
これからの世界のために。

私もこの遺志を、私なりに継いでいけたらと
思っています。毎日毎日を一生懸命に・・・

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Unknown (mickysuke)
2007-05-08 23:19:52
蜂蜜シュガーさん

世界を守るためには、私たち下々の人間の働きがけが
ないと、進まない現実が、何ともいたしかたがありません。というより、働きかけてもすぐに結果が見えないところが、本当に悔やまれます。

でも、しなくてはいけない。

蜂蜜シュガーさんのおっしゃるとおり、
幸せは与えられるのではなく、自ら掴むべく、
行動に移さないといけないですよね。
みんなの幸せが自分の幸せになれるような、
世界になっていって欲しいものです。
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Unknown (sono)
2007-05-09 22:43:28
実は11月29日は私の誕生日です。
何だか他人事だとは思えません。

今日、ちょうどこのようなスピーチを聞いて
深く感銘を受けていたところです。

http://www.youtube.com/watch?v=C2g473JWAEg

どうして傷つけあうためのお金が必要で、
飢えしに行く子供たちには行き渡らないのか・・

悲しくなってしまいます。

でもIさんの勇気のように、
自分たちにできることから少しずつ、
助け合って生きていくことの尊さを
発信し続けたいと思っています。
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Unknown (mickysuke)
2007-05-10 00:34:05
sonoさん

その日が誕生日とは・・
なんだかすごい運命感じますね。。。

本当に、自分達の利益優先で、苦しむ者を後回しする。それはきっと、他人事だから、自分が苦しくないからなんでしょうね。

このような現実をきちんと胸に刻んで、しっかり、忘れないように、これからの自分の在り方も襟を正して生きていきたいと思っています。
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Unknown (蜂蜜シュガー)
2007-05-13 23:39:20
14日に憲法改正手続法が強行採決されそうですね。
自衛隊が憲法によって認知されれば、今後はこういった
被害が更に増える事が予想されます。

そうしたら、国内で安全に国家によって暮らさせて頂けている感謝の念を、もっともっと“具体的な形にして”私たちは国家に尽くす義務が発生するのでしょう。

平和とは、戦争とは一体何であるかを、考えされられる毎日です。

未来の子供たちのために、私たちはどんな地球と未来を創造して残してあげられるか・・・全ての命に愛と希望に溢れた温かな世界であることを願って止みません。
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Unknown (mickysuke)
2007-05-14 22:34:17
蜂蜜シュガーさん

私たち国民が一生懸命に“日本”という国を正統な形で守ろうとしているのに、国家はどうしても外へ向いていってますよね。
何のための憲法なんでしょう。。。もちろん、色んな言い訳はあると思うんですが。

これからの日本、そして地球を守らなければいけないのは私たち。
その私たちに課せられたものの大きさをきちんと認識して、正しい形で未来を作っていかなねばならないと、強く思う今日この頃です。

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