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古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

荒田・荒小田

2023年04月14日 | 日本古典文学-坤儀

荒田(あらた・あれた)

みくさゐる-あらたのこほり-うちとけて-つのくむあしそ-みしかかりける
(夫木和歌抄~日文研HPより)

きみかため-をののあれたを-ふみわけて-ゑくつむそてや-かつこほるらむ
(後鳥羽院御集~日文研HPより)

けふこそは-あれたのさはに-ねせりつめ-なはしろみつを-まかせかてらに
(堀河百首_師時~日文研HPより)

うつらふす-あらたのをたを-うちかへし-ゆきけのみつを-まかせつるかな
(万代集~日文研HPより)

土かたき春のあら田の一かへしくるしきしつか初とそ見る
(草根集~日文研HPより)

ますけおふる荒田に水をまかすれはうれしかほにも鳴く蛙かな
(西行法師家集~日文研HPより)

おしなへて-うゑぬあらたも-なかりけり-あめのうるひの-みよのさなへは
(夫木和歌抄_為家~日文研HPより)

このめはる-はるのあらたを-うちかへし-おもひやみにし-ひとそこひしき
(古今和歌六帖~日文研HPより)

あしのねの-おふるあらたを-うちかへし-したにておもふ-こころあるらし
(信明集~日文研HPより)

ちきらすよ-あれたのさはに-かりこもの-おもひみたれて-そてぬらせとは
(為尹千首_雅縁~日文研HPより)

田中うちすぎ民宅うちすぎて遙々とゆけば、農夫ならび立ちて荒田を打つ聲、行雁の鳴きわたるが如し。
(海道記~バージニア大学HPより)

荒小田(あらをだ)

こほりたに-またうちとけぬ-あらをたを-あらすきかへす-はるはきにけり
(慶運法師集~日文研HPより)

あらをたを-かへすいまより-ひとしれす-おもひほにいてむ-ことをこそおもへ
(貫之集~日文研HPより)

あら小田も降春雨に水こめてよもきかくれにかはつ鳴なり
(祈雨百首~「群書類従11」)

やまかけや-つくりすてたる-あらをたの-こそのふるあとに-しけるはるくさ
(新撰和歌六帖_家良~日文研HPより)

つくりやらぬ-なつのあらをた-はらひかね-よもきなからや-いまかへすらむ
(夫木和歌抄_為相~日文研HPより)

あらをたを-かへすとみてし-ほともなく-とるやさなへは-うゑみててけり
(延文百首_公蔭女~日文研HPより)

あきをたに-いつかとおもひし-あらをたは-かりほすほとに-なりそしにける
(玉葉集_順徳院~日文研HPより)

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