monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

国立国会図書館のPORTA

2009年08月15日 | 読書日記

 国立国会図書館のPORTA という検索サイトがあるのを最近知りました。ネット上のデジタル資料をまとめて検索できるらしいです。
 早速、最近調べていた単語「溜飲」で検索してみると、けっこうヒットしました。残念ながら探していた用例はなかったですが、まとめて探せるのは、たしかに利点だなーと感じました。
 明治・大正・昭和初期の新出名詞などの検索に、良さそうです。現代用語の用例にも良いかな。
 NDC検索や辞書検索も、試してみたいです。

 ただ、検索結果の表示が「入手しやすさ」順がデフォルト設定のようなので、ユーザ登録して、検索オプションの初期設定をした方が、いちいち発行年順に並べ替えずに済むのかなーと思いました。(あー、でも、いちいちログインするのも面倒か……。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新編国歌大観CD-ROM

2009年08月14日 | 日本古典文学-和歌

 角川書店の新編国歌大観CD-ROMは、高価だけど家にあったら便利だな~と思ってましたが、大学図書館のをためしに使ってみたら、案外不便とわかりました。
 表記どおりのデータしか入ってないみたいで、漢字仮名まじりの語句を検索しようとすると面倒です。漢字表記の場合・仮名表記の場合の組み合わせの数だけ検索しないとダメなんだもん。峰と峯と嶺、みたく同訓異字の場合は、検索の手間も倍増? 「遠し」みたく、「とほし」「とをし」両方の表記がある場合も、検索語が増えます。
 歴史的仮名遣いに統一したヨミだけのデータも入れてほしかったなー。ってか、それが電子媒体資料の強み・メリットでしょーが。
 冊子体の全句索引は一応ヨミの五十音順になってますが、これだと句中・句末の単語は検索できないでしょ?
 せっかくの電子媒体の資料なのに、片手落ちだよ、と感じました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藻塩(もしほ)

2009年08月12日 | 日本古典文学-和歌-夏

うらみてもわが身のかたにやくしほのおもひはしるくたつけぶりかな(新勅撰和歌集)

須磨の浦にあまのこりつむもしほ木のからくも下にもえわたるかな(新古今和歌集)

まつしまやわが身のかたにやくしほのけぶりのすゑをとふ人もがな(新勅撰和歌集)

なびかじな海人(あま)のもしほ火たきそめてけぶりは空にくゆりわぶとも(新古今和歌集)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みをつくし

2009年08月11日 | 日本古典文学-和歌-夏

君こふる涙のとこにみちぬればみをつくしとぞ我はなりぬる(古今和歌集)

おもひのみ深き入り江のみをつくし知る人なしにくちやはてなむ(嘉元百首)

何をかは涙のうみのみをつくし千尋(ちひろ)にあまの底は知らせむ(芦雲和歌集類題)

わたつうみのしほひにたてるみをつくし人のこころぞしるしだになき(新勅撰和歌集)

うらみてもなほたのむかなみをつくし深きえにあるしるしと思へば(新続古今和歌集)

なみだ河くちぬる袖やみをつくしふかき思ひのしるしなるらん(正治初度百首)

淵となるなみだの河のみをつくし逢ふ瀬もしらぬなげきをぞする(文保百首)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寄舟恋

2009年08月10日 | 日本古典文学-和歌-夏

こぎはなれ八重のしほぢにゆく舟のほのかにだにも見るほどのなみ(登蓮法師恋百首)

みなといりのたまつくり江にこぐふねのおとこそたてね君を恋ふれど(新勅撰和歌集)

しるべせよあとなき波にこぐ船のゆくへも知らぬ八重のしほ風(新古今和歌集)

はかなくて草まに見ゆる浮き舟のよるべさだめずものぞかなしき(中務内侍日記)

みなといりの葦わけ小舟(をぶね)さはり多みわがおもふ君にあはぬころかも(万葉集)

わが恋ははかたをいづる唐船のゆたにたゆたに追い風をまつ(夫木和歌抄)

浦がくれ入り江に捨つるわれ舟の我ぞくだけて人は恋しき(玉葉和歌集)

わするなよこぎはなれても蜑小舟(あまをぶね)おなじみなとによるのちぎりを(草庵集百首和歌)

こち風になびきもはてぬ蜑舟(あまぶね)の身をうらみつつこがれてぞふる(玉葉和歌集)

みなといづるあまの小舟(をぶね)の碇縄(いかりなは)くるしきものと恋をしりぬる(拾遺和歌集)

恋にのみこがるる舟のいかりなは思ひ沈めばくるしかりけり(夫木和歌抄)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする