「沼田」という単語には「沼のように泥水の深い田。」という語釈があり、1638年の用例を早い例としてあげていますが、400年以上さかのぼる用例を含む、複数のさかのぼる用例があります。
さみだれて沼田のあぜにせしかきは水もせかれぬしがらみの柴
(聞書集)
佐佐木信綱校訂『新訂 山家集(岩波文庫)』岩波書店、1928年、250ページ
わか恋は深き沼田の心ちしてこゝともえこそ思ひかへさね
(巻第三百八十二・正治二年院御百首、藤原経家、恋)
塙保己一編『続群書類従・第十四輯下(訂正三版)』続群書類従完成会、1983年、597ページ
すかのねは-むへなかからし-かたふちの-ぬまたをふかみ-たれかそへけむ
(新撰和歌六帖・02184)日文研HPの和歌データベースより
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