monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

山鳥(やまどり)・遠山鳥(とほやまどり)

2011年08月22日 | 日本古典文学-和歌-秋

雲ゐより遠山鳥のなきてゆくこゑはるかなる恋もするかな(躬恒集)

山鳥のなくこゑ聞けばいとどしくわがとほづまの恋しかるらむ(楢葉和歌集)

思へどもおもひもかねつ足引の山鳥の尾のながきこの夜を(万葉集)

秋風の吹きよるごとに山どりのひとりし寝(ぬ)ればものぞかなしき(古今和歌六帖)

山かげや山鳥の尾のながき夜を我(われ)ひとりかも明かしかねつつ(拾玉集)

逢ふことはとほ山鳥のおのれのみ思ひみだれてなかぬ日はなし(隣女集)

あしひきの山鳥の尾のながらへてあらば逢ふよをなくなくぞ待つ(続後撰和歌集)

かひなしや山鳥の尾のおのれのみこころながくは恋ひわたれども(玉葉和歌集)

山鳥のをろのなが尾のうちはへていひとりうき世になくなくぞ経(ふ)る(竹風和歌抄)

草の庵遠山鳥のしだり尾のながくうき世をへだててやすむ(猿鹿居歌集)

(2009年11月1日の「山鳥」の記事は削除しました。)


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