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「山梨の花①」用例

2020年05月03日 | 日本国語大辞典-や・ら・わ行

 「五月頃に咲く山梨の白色の花。」という意味の「山梨の花」という用語は、日本国語大辞典第2版では『散木奇歌集』(1128年頃)の和歌を早い例として挙げていますが、もっとさかのぼる用例があります。

 山梨の花
15世の中を憂(う)しといひてもいづくにかみをばかくさむ山なしの花
(三六〔延長八年以前〕春 近江御息所周子歌合)
『平安朝歌合大成 増補新訂 第一巻』同朋舎出版、1995年、278ページ

かひかねに-さきにけらしな-あしひきの-やまなしをかの-やまなしのはな
(能因法師集(能因集)・42)~日文研HPより


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