monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

若菜

2010年01月07日 | 日本古典文学-和歌-春

けふぞかしなづ なはこべらせり摘みてはや七くさのおものまゐらむ(拾玉集)

うちむれて野沢の若菜つむにだにのどけき御代の春ぞしらるる(宝治百首)

春あさき雪消(ゆきげ)の水にそでぬれて沢田の若菜けふぞ摘みつる(新千載和歌集)

おのがすむ沢べの氷(こほり)したとけて鴨の羽いろの若菜をぞ摘む(夫木抄)

誰がためとまだ朝霜の消(け)ぬがうへに袖ふりはへて若菜つむらむ(続後拾遺和歌集)

君がため春日の野辺の雪間分け今日の若菜を一人摘みつる(宇津保物語)

里びとや若菜つむらし石の上(いそのかみ)はつ春雨のふるのなか道(夫木抄)

里人や野田の若菜をすすぐらむ汀(みぎは)ぞにごる玉川のみづ(夫木抄)

川上にあらふ若菜のながれきて妹があたりの瀬にこそ寄らめ(万葉集)


1 コメント

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Unknown (mono)
2018-01-07 07:33:05
宇津保物語を追加しました。
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