monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

かきつばた(杜若/燕子花)

2011年04月14日 | 日本古典文学-和歌-夏

狩り人のころも摺(す)るてふかきつばた花咲くときになりにけるかな(夫木抄)

たれしかも衣(きぬ)に摺るらしかきつばた浅沢小野(あささはをの)に今さかりなり(宗尊親王三百六十首)

すみの江の浅沢小野のかきつばた衣(きぬ)に摺りつけ着む日知らずも(万葉集)

むらさきの色は深きをかきつばた浅沢小野にいかで咲くらむ(夫木抄)

田子(たご)がすむ山下水のかきつばたむべ葡萄染(えびぞめ)の色に咲きけり(夫木抄)

深き色の心ことにぞにほふめる誰(た)が住むやどの杜若ぞも(堀河百首)

見ればなほ色なつかしき杜若わが袖摺らむ花は散るとも(新撰和歌六帖)


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