monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

くれなゐ/末摘花(すゑつむはな)

2010年04月23日 | 日本古典文学-和歌-夏

誰(た)が蒔(ま)きし紅(くれなゐ)なれか三輪山をひたくれなゐににほはせるらむ(古今和歌六帖)

くれなゐの浅葉の野らも夏草のみどりに見えて深きころかな(延文百首)

咲けば散るものと思ひしくれなゐは涙の川の色にざりける(貫之集)

人しれず思へばくるしくれなゐの末摘花の色に出(い)でなむ(古今和歌集)

かくばかり恋しわたらばくれなゐの末摘花の色に出(い)でぬべし(古今和歌六帖)

堰きかねし涙のはてや紅のうす花染の色に出(い)づ らむ(新千載和歌集)

我が恋やすゑつむ花の色ならむくれなゐにのみ濡るる袖かな(後三条院四官侍所歌合)

よそにのみ見つつ恋ひなむくれなゐの末つむ花の色に出(い)でなで(柿本集)

くれなゐのうす染衣(ごろも)あさはかにあひ見る人に恋ふるころかな(夫木抄)

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