生(お)ひかかり葛(くず)の玉巻く夏萩を植ゑては秋の鹿や待たれむ(小一条左大臣忠平前栽合)
賤(しづ)はなほ月影のこせ夏萩の麻のをがらの白きかきほに(草根集)
夏萩のあさのをがらと徒人(あだびと)の心かろさといづれまされり(好忠集)
これを見ようへはつれなき夏萩の下葉濃くこそ思ひ乱るれ(清少納言集)
露にだに心おかるな夏萩の下葉の色よそれならずとも(風雅和歌集)
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