monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

古典の季節表現 十一月

2013年11月18日 | 日本古典文学-冬

もみぢの色もやうやううつろひて霜月のころは木ずゑもあはれなり
しもばしらすさまじきまで立ならびていと白うみゆるも又をかし
大うちより民の家々まで庭火をたきて神をいさむ事もゆへなきにはあらず
むかしあまてる太神御おとゝのすさのおのみことにうらみ給ふことありて
あまの岩戸にこもりたまひしに闇のうちとこやみとなれりけり
思兼(おもひかね)のみかどはかりごとをめぐらして
あまのかご山のまさかきに八咫(やた)のかがみをかけ庭火をたきて八百よろづの神たち岩戸のまへにむらがりてかぐらをそうしまひあそび給ひしかば
あまてる太神岩戸をひらき出給ひしかば
人のおもてしろくみえけるよりあなさやけあなおもしろと諸神申させ給ひしより庭火ははじまりていまにつたはること也かし
(佛教大学図書館デジタルコレクション「十二月あそひ」より)


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