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古典の季節表現 冬 鷹狩

2017年11月03日 | 日本古典文学-冬

題しらす  性威法師
はし鷹の木居の下草枯しよりかくれかねてや雉子鳴らん 
(新後拾遺和歌集 ~国文学研究資料館HPより)

鷹狩を 前中納言為相 
御狩野に草をもとめてたつ鳥のしはしかくるゝ雪の下柴 
 前大納言公泰
御狩するかた山陰のおち草にかくれもあへすたつきゝすかな
(風雅和歌集~国文学研究資料館HPより)

京極関白前太政大臣、高陽院歌合に 前中納言匡房 
みかり野はかつふる雪にうつもれて鳥たちもみえす草かくれつゝ 
(新古今和歌集~国文学研究資料館HPより)

堀川院の御時、百首の歌奉りける時、鷹狩をよめる 藤原仲実朝臣 
やかたおのましろの鷹を引すへてうたのとたちをかりくらしつる 
 隆源法師 
ふる雪に行ゑも見えすはしたかのおふさの鈴の音はかりして 
(千載和歌集~国文学研究資料館HPより)

みかりするやまちにすすのおとはしてしらふのたかはゆきにまかひぬ
(夫木抄~日文研HPより)

百首歌奉し時、おなし心(鷹狩)を 権大納言忠季 
すゝの音はよそにもしるし箸鷹のしらふに雪は降まかへとも 
(新千載和歌集~国文学研究資料館HPより)

雪のいみじう降りたるに、鷹すゑたる人あり
空に立つ鳥だにみえぬ雪もよにすずろに鷹をすゑてけるかな
(和泉式部集~岩波文庫)

御狩(みかり)する片野(かたの)の御野(みの)に雪ふれば黒斑(くろふ)の鷹も白斑(しらふ)とぞみる
(承徳元年_東塔東谷歌合~日文研HPより)

鷹狩をよめる 源氏頼 
ふる雪にとたち尋て今日いくかかたのゝみのをかりくらすらん 
(新拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)

無品親王伏見に侍し比、雪の朝にとしはに雉をつけて奉るとて、「御狩せし代々のむかしに立かへれかたのゝ鳥も君を待なり」と奏し侍し御返事に 今上御製 
みかりせし代々のためしをしるへにてかたのゝ鳥の跡をたつねん 
(新続古今和歌集~国文学研究資料館HPより)

(承平三年)十二月十六日。殿上侍臣十許人狩猟于大原野放鷹。狩装極美。
(日本紀略~「新訂増補 国史大系11」)


1 コメント

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Unknown (mono)
2020-11-27 13:18:21
東塔東谷歌合と日本紀略を追加しました。
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