あさ霧の安達(あだち)のまゆみ秋はまづ 時雨をこめて色づ きにけり(洞院摂政家百首)
山里の庭の真弓のうす紅葉(もみぢ)しぐるともなき秋の色かな(光経集)
けさ見ればまゆみのもみぢ色ぞ濃き細川山に時雨ふるらし(夫木抄)
人知れずもみぢしにけり南淵(みなぶち)の細川まゆみいつしぐれなむ(夫木抄)
日をへては秋風さむみさを鹿のたち野の真弓もみぢしにけり(新勅撰和歌集)
引きよせて見れど飽かぬはくれなゐにぬれる真弓のもみぢなりけり(古今和歌六帖)
陸奥(みちのく)の安達の真弓いく秋か色をこずゑの露に染むらむ(最勝四天王院和歌)
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