(ある所にて五月雨の歌十五首よみ侍りし人にかはりて)
河わだのよどみにとまる流木のうきはしわたす五月雨のころ
(山家和歌集~バージニア大学HPより)
さみたれは-みつまさるらし-なかれきの-もりのしたくさ-なみこゆるまて
(為家五社百首~日文研HPより)
みやまかは-こなたかなたの-おちあひの-みなわかくれに-めくるなかれき
(新撰和歌六帖-光俊~日文研HPより)
寄木恋 隆祐
たのめとやぬれてくち行くなかれ木の逢瀬にかかるおもひ有りける
(宝治百首~日文研HPより)
(たいしらす ) 従三位氏久
名取河/あふせによとむ/なかれ木の/よるかたしらて/ぬるゝ袖哉
(続後拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)
なにはかた-しほひしほみち-なかれきの-うきてはしつむ-みこそつられけ 知家
わたつみの-そこのなかれき-いたつらに-からきおもひに-しつみはてつつ 為家
(夫木和歌抄~日文研HPより)
渓古橋
いつの世の谷の川原のなかれ木か水なき橋と人わたすらん
(草根集~日文研HPより)