定例の読書会で、ホーソーンの短編集Mosses from an Old Manse(モダン・ライブラリー版)を読む。分厚い本なので今回は半分まで。The BirthmarkとかYoung Goodman Brownなどの有名な短編小説を初めて読んだが、どうも十七、八世紀の東海岸のピューリタニズムの精神世界というのは読んでいて疲れるというのか、原罪意識と悪魔の世界への誘惑との相克から発生する強迫観念が人間を精神的、肉体的な破滅に追いやるという構図が、観念的には理解できるような気がしても、やっぱりよく分からない。その過程の描写自体はそれなりに面白く読めることも多いのだが……。Kさんが「ローズマリーの赤ちゃん」を引き合いに出してそれが現代のアメリカ人の精神にも脈々と生きていることを示してくれて、少し腑に落ちたような気がした。
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