牛込日乘

日々の雜記と備忘録

アルベール・カーンなど(NHK BS 1)

2008-01-07 02:48:38 | TV
 休みも今日で終わり。娘はようやく昨日くらいから熱が下がったが、まだどこか具合が悪いらしく、終日機嫌が悪い。腹や背中に湿疹のようなものができているので、いわゆる突発性発疹かもしれない。継続して様子を見る必要がありそう。

 NHKのBS 1で、興味深い番組をやっていたので観る。『奇跡の映像 よみがえる100年前の世界』というシリーズで、昨年イギリスのBBCで制作されたらしい。
(原題は Wonderful World of Albert Kahn:Vision of the World

http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/080106a.html
http://www.nhk-jn.co.jp/002bangumi/topics/2007/057/057.htm
http://www.bbc.co.uk/bbcfour/documentaries/features/albert-kahn.shtml
http://clipmarks.com/clipmark/E859C6F2-73C5-4110-A47D-F9A8ED7BFE67/

 これは、アルベール・カーン(Albert Khan, 1860-1940)というフランスのユダヤ人銀行家(投資家?)が、世界中の映像を記録するという目的で、多くの人間を使って撮影させた写真や動画のコレクションを特集した番組。特筆すべきは当時最先端の技術だったカラー映像がかなり多く残されていること。カーンは当時ヨーロッパ有数の大富豪で、金に糸目は付けなかったらしい。第一次世界大戦のカラー写真などもあって、本当に驚いた。

 全九回のシリーズで、今晩は最初の二編が放映された。カーンは自分自身で日本も訪れていて、大隈重信の家に招かれたときの様子が動画で紹介されていた(これは白黒だったが)。その他、アイルランドの寒村の暮らしや、拷問の様子などが記録されたモンゴルの映像などはかなり衝撃的なものだった。

 カーンは庭園なども残しているようだ。
http://www.museesdefrance.org/museum/serialize/mont-back/0708/montalembert.html
 番組で紹介されていたところによると、カーンは生涯独身で通し、しかもこれだけの文化的貢献をしておきながら、亡くなったときは無一文に近かったという。不覚にもこの人のことは全く知らなかったが、何を考えていたかについても非常に興味をそそられる。今後の放映が楽しみ(忙しくて観られるか分かりませんが)。