牛込日乘

日々の雜記と備忘録

A型インフルエンザ…

2011-01-27 21:25:39 | Weblog
…との診断で、火曜日から休暇中。日曜くらいからくしゃみが止まらず、てっきり花粉症かと思っていたのだが…。ピーク時は三十九度台、昨日まで三十八度台の熱が出ていたが、今日は三十七度前後まで下がった。八年ぶりくらいでタミフルを服用している。昼夜問わずほとんど寝てばかりで、時々歴史小説や怪談話、戦争小説の類をつまみ読みしてはまたうつらうつらするという感じ。仕事はかなりたまっていると思われるが、自宅待機を命じられてもいるので、まあせいぜい養生に努めることとする。

芥川賞・直木賞…

2011-01-17 23:55:39 | Book Review
 …の受賞作が決まったとの報道。最近の受賞作は(候補作も)ほとんど読んでいないことについては以前にも書いたとおりだが、たまたま正月に候補作の一つであった小谷野敦母子寮前』を読んでいたので、本作が受賞しなかったのは個人的に少しく残念。いわゆる私小説というジャンルにくくられる作品ではあるが、車谷長吉のような良くも悪くも手練れた感じがなく、自分と同じ六十年代生まれの作者ということもあってか、より強いシンパシーを感じたのである。

 本作の梗概をあえて乱暴に言ってしまうと、肺ガンで余命旦夕に迫った最愛の母親との最後の日々と、母親の苦しみをまったく理解しない父親への憎しみを描いたものである。このレベルの家族の問題というのはまあ、実はどこにでもある話で、それほど特殊なケースだとは思わない。しかし、それを読むに耐えるだけの作品としてまとめ上げるというのは、素人が考えを遙かに超えた力量(と覚悟)が必要とされるのだろう。『母子寮前』というタイトルも、この作品のモチーフを象徴するものとして、非常にいいものだと思う。

※本書の詳細については、また別途まとめてみたい。

Long Time No Sea

2011-01-10 00:28:34 | Weblog
 年末は十二月三〇日の夜に佐久に帰省。浜松に住む弟、それぞれ前橋と板橋に住む従兄たちもいろいろな事情で帰れなかったため、やや寂しい年末年始となった。年が明けて元旦は如例三つの寺と昨年同様新海三社神社に参り、夜には帰京。ちなみに新海三社神社の近所には「日本で一番海から遠い地点」というのがあるのだが、行ったことはない。

 二日は川崎市柿生の病院に入院中の義母を見舞い、その足で藤沢経由で江ノ電に乗って鎌倉(というか稲村ヶ崎)へ。妻が子供の頃によく泊まったという「鎌倉パークホテル」に家族三人で一泊。周りにめぼしい観光スポットも温泉もないのだが、昨日の海から一番遠い場所から一転して目の前が相模湾というロケーションというのもまた一興。

 三日はホテルをチェックアウト後、タクシーで江ノ島まで。江ノ島、というかいわゆる湘南に来たのは、今世紀に入って初めてではなかろうか。辯才天への初詣客でごった返しており、行列が嫌いな私は辟易したが、並びながら境内の看板を見ていて昨年が本厄だったことに気づいた。まあ、思い当たる節があるようなないような。



 小学校に上がるか上がらないかの頃、某重機メーカーのエンジニアだった伯父(母の次兄)一家が平塚に住んでいたので、そこを拠点に江ノ島近辺に何度か海水浴に来たことがある。やけに波が高かったこと、砂浜を掘ると大きなハマグリがたくさん採れたこと、山で採れるはずのノコギリクワガタをなぜか海の近くで見つけたことなどを思い出す。