金曜日は学生時代の友人二人と飯田橋で飲み、二件目のロックバーで十数年ぶりにこんな曲を聴く。
Television - Marquee Moon
しかしまあ、長いね……。
日曜日は定例の読書会でW.E.B. Du BoisのThe Souls of the Black Folkを読む。Kさんが「これは本当に『いいもの読ませてもらってありがとうございました』というしかないね」と言っていたが、まさにそんな感じ。百年以上前の作品だが、全く色あせていない。単なるアメリカにおける黒人の解放に関する論考という枠組みを超えて、政治とは、教育のあるべき姿とは、人間にとっての自由とは、富の公平な分配とは等々、日常に埋もれて振り返ることすら忘れてしまう根源的な問いの大切さを思い出させてくれる。我々が忙しがって、あるいはディレッタントとして暮らしていけるなんていうのはまあ、いい気なもので、そうした生活を支えている世界の仕組みそのもの――あるいはそこに暮らしていることの罪深さ、はかなさ――に思いが至ることがなければ、一見高尚な学問なんてのもオタクの世界と何ら変わることはない。
読書会の後は義母の誕生祝いのために川崎へ。義理の妹のパートナーであるOさんに、自慢のオーディオセットとビートルズのリマスターCDのボックスセットを見せてもらう(といってもCDはまだ未開封だったので聴いたわけではない)。私はそれほどHiFiな人間ではないが、やっぱり頼んで聴かせてもらうべきだったかな。
5つのSというのがあって(と今思いついた)、つまり
a) Smartness(頭の良さ)
b) Sense(センス)
c) Sincerity(誠意)
d) Self-control(自己管理能力)
e) Self-help(自助努力)
なのだが、どんな仕事をするにしてもこれらを足したり掛けたりマイナスしたりということで成果や評価につながる。
このうちa, bはどちらかというと先天的、c, d, eは後天的なものだろうが、a+b=I, c+d+e=Aとすると成果(評価)=I×Aとなるのだが、IにくらべてAが極端に低い人がいて、困ったものだと思いました。「黙ってまじめにやれや」と言ってもわからないので、こういうややこしい説明をしなきゃならん。
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ふと気づいたら、フォークを持って歯を磨こうとしていた。さすがにちょっと働き過ぎかもしれん。