牛込日乘

日々の雜記と備忘録

札幌出張

2006-07-20 23:55:41 | Weblog

 上司Oさんと二人で19日の夜に北海道入りし、札幌駅前のホテルにチェックイン。ちなみに私は札幌に行くのは初めて。普通のビジネスホテルが取れず、「キングス・イエローに彩られたブリティッシュスタイルのホテル」に宿泊。どこがブリティッシュなのかはいまひとつ分からなかったが、「ディケンズ・ホール」とか、そんな名前の施設があった。

 Oさんには、妙に淡白なところがある。以前に北海道へ出張に来たときも食事を喫茶店のスパゲティで済ませてケロリとしていたそうで、流石に地元の営業所の人からも「わざわざ北海道まで来たんだし時間だってあるのに、なんでそんなもの食べるの?」と言われたりしていたが、「ああそうかねえ」で終了していたらしい(といって、普段は味にうるさくないわけでもないのである)。

 チェックイン後、夕食のために外に出る。食い意地の張っている私は事前から警戒していたが、やはり「冷やし中華が食いたいな」とか「それともそこの居酒屋にしようか」とか「何でも食えればいいよ」とかいう話になりかけたので、「いや、北海道はやっぱりカニですよ、カニ!」と主張して強引にホテルから近いかに割烹で食事をすることに。(その前に、「すすきのなら色々あるんじゃないですか? ここから近いんですかねえ?」「そんなこと私が知ってるわけないよ!<終了>」という会話があった。後で調べたらそんなに遠くはなかったようで。)

 かに料理自体はなかなか美味で、Oさんも「おいしいねえ、あ、これも頼もう」とか「これ、おいしかったからもうひとつ頼もう」とか「いやー、私は小心者だから、部のみんなに申し訳ないって思っちゃうね、みんなにも食べさせてあげたいね」とか、むしろ私よりも北海道の味を楽しんでいるかのように思われた。会計もなかなかのものだったが、二人ともとりあえず満足してホテルに帰還。

 今日(20日)は朝から札幌郊外の訪問先へ。度重なっていたトラブルをお詫び。厳しい話をされはしたが、先方も真剣に仕事をしており、我々にもそれだけの期待をしている故の要求であることを改めて痛感。電話や手紙のやりとりだけではどうしてもその「当たりの強さ」あるいは「対応の拙さ」が増幅されてしまうが、実際に会って話をしてみると双方悪い方に誤解していた部分もよくわかった。より質の高い仕事をするためにもこうした意見を寄せてくれる存在は有難く、これからは今まで以上にご教示を仰ぎたい旨お伝えして訪問先をあとにする。

 札幌駅に戻り、空港に行く前に昼食をとることに。レストラン街で物色していたが、

 Oさん:この店はどうだろう?
 私:  Oさん、これ、博多料理って書いてありますよ。
 Oさん:こっちの店には味噌カツなんてのもあるようだけど。
 私:  ……。

結局適当な食堂の鉄火丼で妥協し、「あまりおいしくなかったなあ」と頷きあいながら帰路についたのだった。