久しぶりのブログ。そして久しぶりに金沢城公園に行ってきました。かつて、学生
会館のあった場所に、公園管理事務所があります。
教育学部のあった所?には、五十軒長屋、菱櫓、橋爪門などが建築されています
(残念ながら、まだ入っていない)、私が学んだ法文学部は、二の丸広場で、今は
芝生のみ、教養部や理学部のあった所は、新丸広場としてイベントなどに活用さ
れています。所要のついでに、初めて足を入れたのは、この3月にオープンした
玉泉院丸庭園。
宮守坂(今はいもり坂?)を下りた所に、かつては県立体育館があり、木々が茂っ
ていましたが、その場所に庭園が。玉泉院は、前田家二代藩主利長の正室。この
庭園の出現まで、彼女の名前は知りませんでしたが、逝去後、屋敷跡を三代から
十三代の藩主の手によって、庭園として改良されたらしい。兼六園は有名ですが
、この庭園は藩主の内庭だったんでしょう。
しかし、造形は立派で、辰巳用水を引き、3つの島が配置されています。池底から
石垣までの高低差が22mもある造形にしてあります。庭園は明治期に廃絶され
(だから見えなかった)ていましたが、平成20年からの発掘調査や文献などから、
再興となり、25年に整備工事に着工となり、このほど完成です。周りに大きくそび
える石垣。説明書きには、戸室石を活用した金沢城の中にあって、唯一の黒色の
坪野石を利用したものであり、石垣の技術もいろいろあり、金沢城公園はさしずめ
、「石垣回廊の博物館」だみたいな宣伝もありました。
休憩所「玉泉庵」にはちょうどお茶を楽しんでいる方もいました。小雨まじりの
ほんのひと時でしたが、周りの喧騒さが聞こえません。ちょっとした散策に
いいかも知れません。