カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

移転につき更新を停止しました。

巨人オーナー ナベツネ暴言集 その2

2004年05月21日 23時25分13秒 | ☆提言・苦言・球界再編
いやいや、甲子園の阪神巨人戦もランディー・ジョンソンの完全試合に刺激されたであろう工藤に、完投勝利を許してしまう結果に終わりました。
ミスが必ず失点に結びつく嫌な展開。
井川、どうしても勝てませんね…。

というわけで前回に引き続きまして「ナベツネ暴言集 その2」です。
(ちなみに「その1」はこちらです)

外国人スカウト
「馬鹿なフロントと馬鹿なスカウトが、ダメ外国人を連れてきて、馬鹿な試合をしていれば、巨人は永久でなくなる」(1997)

「うちはどうしてペタジーニのような外人が獲れんのだ。誰かがバカだ」(2001・9)


いや~獲れたじゃないですか。
“賢い”フロントが獲ってきましたよペタジーニ!
まあ今日もベンチで退屈そうに休んでらっしゃいましたけど…。

フジサンケイグループがヤクルトと横浜の2球団の株を保有しかけたときの発言
「日本プロ野球機構を脱退する。セ・リーグ4球団は脱退する。あとはパ。協約を守る球団と守らない球団に分かれるということだ。10球団なら1リーグだな」

「もしコミッショナーが協約に違反するような裁定を出すのなら、セの(ヤクルトと横浜を除く)4球団とパ・リーグで脱退する」(2001・11)


これは結果的に野球協約自体が不備だっただけの話なのですが、ナベツネ氏は過敏に反応して、いつもの脅しと恫喝の手法を使います。

オリックスに対して
「宮内(オーナー)ごときと大読売が(日本シリーズで)対決?けがれる。不愉快。」(1997)

「イチローは売国奴だ。金で選手を売るのは売国奴だ」(2002・2)


リース会社が球団を持つことが気にいらないのでしょうか。
大阪近鉄が消費者金融の「アコム」のマークをペタペタと貼り付けているのは僕も感心しませんが、モノには言い様があるでしょうに。どうもナベツネの発言は品格と想像力に欠けます。
金で選手を売るのが売国奴なら、金で選手を強引に買う方はいったい何奴なんでしょうね?

「制度にのっとっているじゃないか」と反論されても、我々はその逆指名制度などがナベツネの脅しと恫喝によって制定されていったことを悲しいかなしっておりますので、なんの説得力もありません。もちろん言われるがままの巨人以外の球団も情けなければ、それを統括する日本野球機構もなさけない。(まあ、ここのコミッショナーとやらもナベツネが人事を握っているんだからどうしようもないですね。)

さあ、暴言は加速していきます。ほとんどお笑いの領域に入りますのでご注意ください。

自軍の選手について
「柏田って誰だ?」(1997)


ほとんど小学生レベルの巨人ファンです。
「清原は知ってるー!上原もしってるー!かしわだ?わかんなーい!」

清原について
「清原は能力がない。能力がありゃあ、スタメンで出てる。反省してほしい。反省してもダメなら仕方がない。邪魔しなきゃいい」


「じゃあ獲るなよ」と…。


(清原の二軍落ちで)「これ以上言うと問題になるが、勝利の要因が増えてきたな」

「清原君を(代打に)出すのが早すぎたな。一死満塁でデッドボールでサヨナラ勝ちだよ」(2000・5)


本当にこの男は人の気持ちを何だと思っているのでしょうね?
そういえば最近は「子分だからかわいいよ」などと妙に清原を持ち上げて見たり…

ここでふたたびヤクルトファンのしけたろう様のコメントを引用いたします。

巨人に言いたいのは
「獲ってもいいから放出しろ!」ということです。
ペタとキヨ(あるいは、小久保と江藤)が典型ですが、あのレベルの選手をベンチに座らせることに何も感じんのか!ということです。

もっと選手のプライドを大事にしてほしい。
桑田が登板ごとに(選手登録)抹消されるのも・・・。

こういう状況にするのはフロントが悪いといいますが、
何年もそういう状況に置かれているにも関わらず、トレード直訴をして、
出場機会を得ようとする選手がいないことにもホントがっかりします。


たしかにFA選手や外国人選手も本人の意思が反映されたうえでの移籍ですから自己責任があります。
でも桑田が出て行こうとしたらナベツネは何と言うでしょうね?

メジャー志向の桑田に対するナベツネ発言

「俺が肩代わりしている17億円の借金はどうなるんだ?その辺をクリアしてから考えて見てほしいな」(1997・5)


あと最近の暴言については「三日坊主の雑記帳」でmiyabi様がご紹介くださっています。

で、結論。

「巨人軍のナベツネおよびフロントは選手に愛がない」

この件につきましては「Honeywarの野球日記」でHoneywer様が「ジャイアンツ愛」と題された記事の中で的確に述べておられます。(要チェック!)

飼い殺しとは、「選手への愛の欠如」、選手を粗末に扱うことだ。そして選手を粗末に扱うことは、その選手のファンをも粗末にしていることに他ならない。 

ファンを粗末にすれば、人気は落ちる。当然のことだ。


まさにこれが現状です。
とにかく素人集団のフロントが選手と野球を愛していない。
視聴率と目先の勝利にのみ邁進しています。
まあ、素人考えだからうまく勝利にすら結びつかないんですけどね。

というわけで、次回は僕がこの考察で最初に述べた「巨人の野球はある意味ものすごく面白い」という部分を、皆さんのコメントをご紹介しながら突っ込んで考えてみたいと思います。


あ~あ、今日は勝てた試合だと思ったんですけどねぇ。(笑)


第1回
第2回
第3回(ナベツネ暴言集)
第4回(ナベツネ暴言集その2)
第5回

巨人オーナー ナベツネ暴言集 その1

2004年05月21日 20時01分00秒 | ☆提言・苦言・球界再編
さて、「巨人の野球は面白いのか?」についての考察の第三回です。

(ちなみに第一回第二回はこちらのリンクからどうぞ)

さて、「巨人軍のチームづくりの過程に問題がある」という多くのご意見。その元凶と思われる人物は巨人軍オーナーの渡辺恒雄氏です。

ここに藤見雅希著「悪魔の野球」(ぶんか社2002年)と題された一冊の本があります。
この本は「イカサマ巨人ニュース~茶番劇空間プロ野球秘話」というホームページによせられた膨大な数の情報をもとに書き上げられたアンチ読売本であります。

ちなみに、その目次ページを開いて項目だけ列挙して見てもどういった趣旨の本だかわかってもらえると思います。

「巨人を勝たせるための巧妙なカラクリ」
「『ロッテ式応援』略奪問題」
「巨額の放映利権が野球を滅ぼす日」
「ジャンパイア疑惑」(←今日の阪神対巨人戦でも桧山のファールがフェアと取られて一塁アウトになってしまいました。ボールを捕った清原もビックリの判定でした)
etc…

まあ、まさに現在の巨人をとりまく諸問題がズラズラと。

で、この「悪魔の野球」には読売新聞社の政治部出身であり野球にはまったくの素人であるナベツネ氏の「暴言録」が巻末に掲載されております。
とにかくある意味「面白すぎる」ので、時系列順にいくつか抜粋させていただきます。

シドニー五輪に関して

「(五輪にプロの主力を出すことに)反対だな。パはおやりなさい。セは反対だよ。巨人は出さんよ」(1998・1)

「セにオリンピックが大事という球団があったら出ていって、パの五輪第一主義者と新しいリーグをつくればいい」(1998・11)

「いつから五輪はただ勝てばいい哲学に変わったのか?」(2001・1)


で、アテネ五輪の総監督に長嶋氏が就任し、ジャイアンツも全面的に協力する態勢になったことは記憶にあたらしいですよね。

アテネ五輪に関して

「アテネにはペナントレースを中断して全面的に協力したらいい」

高校生の逆指名を条件に五輪協力をするという案に対して

「小池君(パ・リーグ会長)は『それはいいアイデアだ』と言ってくれた。(政治部時代からの)親友だから話が早いよ」(2001・1)


もうこれだけでも矛盾すぎて笑えますよね。
「いつから巨人はただ勝てばいい哲学に変わったのか?」
聞いてみたいものです。

契約代理人問題に関して

「巨人にはくだらん代理人を連れてくるやつはいないだろう。連れてきたら俺が球団代表に給料をカットしろと言う。5千万・6千万増えると思ったら大間違いだ。2千万・3千万下がるだけだ。嫌なら自由契約だ。ウチに入りたい奴はいくらでもいる」(2001・1)


いやいや、ナベツネ殿。
選手達は給料を吊り上げるためだけに代理人を使うわけでは決してありませんよ。
契約更改の時期にも練習に集中できるという利点などがあるんです。
そしてなによりも、正当な評価を球団から引き出すために代理人を使い、納得したうえで新たなシーズンを迎えたいという気持ちからわざわざ選手達は代理人を使うのではないでしょうか?

だいたい代理人にだって少なくない報酬を支払うんですよ。
普通に考えればそれほど莫大な利益が選手に発生するわけがないじゃないですか。
…ていうかナベツネは思い上がりすぎです。
巨人ファンの大物政治家とともに東京ドームのVIP席で野球を観ているうちに、王様のような気持ちになってしまったのでしょうね。

「王様は裸でっせ」

というわけで「ナベツネ暴言集」はまだまだ続きます。
今、阪神巨人戦が盛り上がってきたのでテレビを見ます。
もう少々お待ちください(笑)!

ちなみにこの似顔絵は以前短編マンガに使ったものを流用しましたが…似てますよね?


第1回
第2回
第3回(ナベツネ暴言集)
第4回(ナベツネ暴言集その2)
第5回

「巨人の野球は面白いのか?」についての考察 第2回

2004年05月21日 16時35分18秒 | ☆提言・苦言・球界再編
さて、「巨人の野球はおもしろいのか」という考察についての第2回です。
前回、皆様のコメントをご紹介しながら出した、
「スポーツ競技として巨人の野球はつまらない」というとりあえずの結論。

それに対して僕は
「巨人の野球はある意味ものすごくおもしろいのだ」という結論も提示しました。

では、そのある意味とはいったいどんな意味なのか?
再び皆様のコメント(斜体字)とともに見ていきましょう。


巨人ファンの気持ちになって考える (しけたろう)

長距離砲を並べるやりかただって、1球団ぐらいそういうチームがあっていいんです。
12球団そろって、送りバンドや機動力野球に邁進する必要はない。
ホーナー(ヤクルトにいた外国人)も「なぜ、どのチームも同じ作戦なのか」と不思議がっています。

僕が子どもで巨人の選手の集め方を知らなかったら、
「スゴイ選手がいっぱいいるな~」とファンになっているかもしれません。


これは、一理あるかもしれません。
ジャイアンツの「目指せ!300発ホームラン野球」は未だかつて誰も実現しなかった夢の野球。
日本にたったひとつこのような球団があったっていいんじゃないかというご意見です。

しかし“巨人の選手の集め方を知らなかったら”という注釈がつきます。

中途半端? (CLAP)

弱体投手陣が湯水のように作り出す失点を
取られたら取り返す豪快野球は、それなりに面白いかも?

どうせなら、ローテ投手3人くらい放出し、
ポジションかぶろうが、守備に不安があろうが、走れないだろうが
バッティング優先でオーダー組んで、思い切りノーガード野球やってくれたら・・・・それはそれで楽しいような(笑)

ま、あり得ませんね・・・
結局、過程に問題がありすぎるという事だと思いました。


確かに最近のジャイアンツは中継ぎこそ崩壊していますが、先発では木佐貫や久保や林などイキのいい若手が伸び盛りですし必ずしも「弱体」とは言えない人材はそろっています(5月21日現在 防御率リーグ3位)。

しかし素直に「すっげー!豪快で最高!」と単純に応援できない理由は「結局、過程に問題がありすぎる」と。

では、その胸を張れない過程とはいったいなんなのでしょうか。

☆古くは「江川問題」
☆1993年の巨人主導によるドラフト逆指名制度・FA制度導入。
☆2001年 逆指名制度の廃止・自由獲得枠の導入

ちなみに巨人の逆指名は9年間で15名
セ・リーグ他球団は横浜10、阪神9、中日・広島・ヤクルトは半分以下の7名という結果。
まさに巨人軍は質・量ともに圧倒した逆指名ドラフトを展開したわけです。
そして自由獲得枠の導入は、ドラフトとは別のマネーゲーム枠の導入を堂々と宣言したもの。
いわゆる「逆指名・裏金疑惑」への批判をかわすかたちでマネーゲームによる選手獲得にお墨付きを与えたわけです。


生え抜き (猛虎硬爬山)
"生え抜き"という言葉の本質からすると、逆指名や自由獲得枠で入団した選手は含まない方がよいのでは… マネーゲームという意味ではFAより酷いという噂もあるくらいですから。


実際に巨人はマネーゲームになるとケタ違いの金額を提示するようですね。
で、これもしけたろう様のコメントですが、巨人ファンでも阪神ファンでもない人からみればFAで補強するという点で阪神は充分、「ムコウ側」のチームだとおもいますというご意見。

またそれに対して猛虎硬爬山さまからは阪神がペタやノリを獲りにいったことについて、よく読売と同じ金満だとそしられることがあるが、万年Bクラスだった球団が補強に動くのは至極当然である。ただ読売に有力選手を持っていかれ、戦力格差がさらに広がってプロ野球自体がつまらなく衰退するのを阻止するための対症療法だったのだ。という趣旨のご意見をいただきました。

この「阪神だって同じじゃないか」という議論につきましては論旨のブレを防ぐためにも両論併記という手抜きな方法でひとまず置いておきます。

ではそもそも、いったいなぜプロ野球の隆盛をさまたげるような制度が導入されたのでしょうか?
夜明けは近い? (こたに)
ある特定の人物が元凶であることは誰もが知るところ。そのお方もたぶん余命いくばくもないでしょう。日本のプロ野球の夜明けもそれほど遠くはないと楽観していたりします。






ナベツネ




いわずと知れた読売巨人軍のオーナー・渡辺恒雄氏のことです。

そしてそのナベツネが巨人軍のGMに据えようとしている人物が、
球団代表の三山秀昭氏。
去年の原監督辞任騒動・上原投手代理人騒動・入来投手トレード問題で揺れにゆれたジャイアンツで大いに名を下げた人物です。

ここに藤見雅希著「悪魔の野球」(ぶんか社2002年)と題された一冊のアンチ巨人本があります。
次回はそこに記されたナベツネの「暴言録」とともに巨人に対する考察をさらに進めたいと思います。

第1回
第2回
第3回(ナベツネ暴言集)
第4回(ナベツネ暴言集その2)
第5回