さて、「巨人の野球はおもしろいのか」という考察についての第2回です。
前回、皆様のコメントをご紹介しながら出した、
「スポーツ競技として巨人の野球はつまらない」というとりあえずの結論。
それに対して僕は
「巨人の野球はある意味ものすごくおもしろいのだ」という結論も提示しました。
では、そのある意味とはいったいどんな意味なのか?
再び皆様のコメント(斜体字)とともに見ていきましょう。
巨人ファンの気持ちになって考える (しけたろう)
長距離砲を並べるやりかただって、1球団ぐらいそういうチームがあっていいんです。
12球団そろって、送りバンドや機動力野球に邁進する必要はない。
ホーナー(ヤクルトにいた外国人)も「なぜ、どのチームも同じ作戦なのか」と不思議がっています。
僕が子どもで巨人の選手の集め方を知らなかったら、
「スゴイ選手がいっぱいいるな~」とファンになっているかもしれません。
これは、一理あるかもしれません。
ジャイアンツの「目指せ!300発ホームラン野球」は未だかつて誰も実現しなかった夢の野球。
日本にたったひとつこのような球団があったっていいんじゃないかというご意見です。
しかし“巨人の選手の集め方を知らなかったら”という注釈がつきます。
中途半端? (CLAP)
弱体投手陣が湯水のように作り出す失点を
取られたら取り返す豪快野球は、それなりに面白いかも?
どうせなら、ローテ投手3人くらい放出し、
ポジションかぶろうが、守備に不安があろうが、走れないだろうが
バッティング優先でオーダー組んで、思い切りノーガード野球やってくれたら・・・・それはそれで楽しいような(笑)
ま、あり得ませんね・・・
結局、過程に問題がありすぎるという事だと思いました。
確かに最近のジャイアンツは中継ぎこそ崩壊していますが、先発では木佐貫や久保や林などイキのいい若手が伸び盛りですし必ずしも「弱体」とは言えない人材はそろっています(5月21日現在 防御率リーグ3位)。
しかし素直に「すっげー!豪快で最高!」と単純に応援できない理由は「結局、過程に問題がありすぎる」と。
では、その胸を張れない過程とはいったいなんなのでしょうか。
☆古くは「江川問題」
☆1993年の巨人主導によるドラフト逆指名制度・FA制度導入。
☆2001年 逆指名制度の廃止・自由獲得枠の導入
ちなみに巨人の逆指名は9年間で15名
セ・リーグ他球団は横浜10、阪神9、中日・広島・ヤクルトは半分以下の7名という結果。
まさに巨人軍は質・量ともに圧倒した逆指名ドラフトを展開したわけです。
そして自由獲得枠の導入は、ドラフトとは別のマネーゲーム枠の導入を堂々と宣言したもの。
いわゆる「逆指名・裏金疑惑」への批判をかわすかたちでマネーゲームによる選手獲得にお墨付きを与えたわけです。
生え抜き (猛虎硬爬山)
"生え抜き"という言葉の本質からすると、逆指名や自由獲得枠で入団した選手は含まない方がよいのでは… マネーゲームという意味ではFAより酷いという噂もあるくらいですから。
実際に巨人はマネーゲームになるとケタ違いの金額を提示するようですね。
で、これもしけたろう様のコメントですが、巨人ファンでも阪神ファンでもない人からみればFAで補強するという点で阪神は充分、「ムコウ側」のチームだとおもいますというご意見。
またそれに対して猛虎硬爬山さまからは阪神がペタやノリを獲りにいったことについて、よく読売と同じ金満だとそしられることがあるが、万年Bクラスだった球団が補強に動くのは至極当然である。ただ読売に有力選手を持っていかれ、戦力格差がさらに広がってプロ野球自体がつまらなく衰退するのを阻止するための対症療法だったのだ。という趣旨のご意見をいただきました。
この「阪神だって同じじゃないか」という議論につきましては論旨のブレを防ぐためにも両論併記という手抜きな方法でひとまず置いておきます。
ではそもそも、いったいなぜプロ野球の隆盛をさまたげるような制度が導入されたのでしょうか?
夜明けは近い? (こたに)
ある特定の人物が元凶であることは誰もが知るところ。そのお方もたぶん余命いくばくもないでしょう。日本のプロ野球の夜明けもそれほど遠くはないと楽観していたりします。
ナベツネ
いわずと知れた読売巨人軍のオーナー・渡辺恒雄氏のことです。
そしてそのナベツネが巨人軍のGMに据えようとしている人物が、
球団代表の三山秀昭氏。
去年の原監督辞任騒動・上原投手代理人騒動・入来投手トレード問題で揺れにゆれたジャイアンツで大いに名を下げた人物です。
ここに藤見雅希著「悪魔の野球」(ぶんか社2002年)と題された一冊のアンチ巨人本があります。
次回はそこに記されたナベツネの「暴言録」とともに巨人に対する考察をさらに進めたいと思います。
第1回
第2回
第3回(ナベツネ暴言集)
第4回(ナベツネ暴言集その2)
第5回
前回、皆様のコメントをご紹介しながら出した、
「スポーツ競技として巨人の野球はつまらない」というとりあえずの結論。
それに対して僕は
「巨人の野球はある意味ものすごくおもしろいのだ」という結論も提示しました。
では、そのある意味とはいったいどんな意味なのか?
再び皆様のコメント(斜体字)とともに見ていきましょう。
巨人ファンの気持ちになって考える (しけたろう)
長距離砲を並べるやりかただって、1球団ぐらいそういうチームがあっていいんです。
12球団そろって、送りバンドや機動力野球に邁進する必要はない。
ホーナー(ヤクルトにいた外国人)も「なぜ、どのチームも同じ作戦なのか」と不思議がっています。
僕が子どもで巨人の選手の集め方を知らなかったら、
「スゴイ選手がいっぱいいるな~」とファンになっているかもしれません。
これは、一理あるかもしれません。
ジャイアンツの「目指せ!300発ホームラン野球」は未だかつて誰も実現しなかった夢の野球。
日本にたったひとつこのような球団があったっていいんじゃないかというご意見です。
しかし“巨人の選手の集め方を知らなかったら”という注釈がつきます。
中途半端? (CLAP)
弱体投手陣が湯水のように作り出す失点を
取られたら取り返す豪快野球は、それなりに面白いかも?
どうせなら、ローテ投手3人くらい放出し、
ポジションかぶろうが、守備に不安があろうが、走れないだろうが
バッティング優先でオーダー組んで、思い切りノーガード野球やってくれたら・・・・それはそれで楽しいような(笑)
ま、あり得ませんね・・・
結局、過程に問題がありすぎるという事だと思いました。
確かに最近のジャイアンツは中継ぎこそ崩壊していますが、先発では木佐貫や久保や林などイキのいい若手が伸び盛りですし必ずしも「弱体」とは言えない人材はそろっています(5月21日現在 防御率リーグ3位)。
しかし素直に「すっげー!豪快で最高!」と単純に応援できない理由は「結局、過程に問題がありすぎる」と。
では、その胸を張れない過程とはいったいなんなのでしょうか。
☆古くは「江川問題」
☆1993年の巨人主導によるドラフト逆指名制度・FA制度導入。
☆2001年 逆指名制度の廃止・自由獲得枠の導入
ちなみに巨人の逆指名は9年間で15名
セ・リーグ他球団は横浜10、阪神9、中日・広島・ヤクルトは半分以下の7名という結果。
まさに巨人軍は質・量ともに圧倒した逆指名ドラフトを展開したわけです。
そして自由獲得枠の導入は、ドラフトとは別のマネーゲーム枠の導入を堂々と宣言したもの。
いわゆる「逆指名・裏金疑惑」への批判をかわすかたちでマネーゲームによる選手獲得にお墨付きを与えたわけです。
生え抜き (猛虎硬爬山)
"生え抜き"という言葉の本質からすると、逆指名や自由獲得枠で入団した選手は含まない方がよいのでは… マネーゲームという意味ではFAより酷いという噂もあるくらいですから。
実際に巨人はマネーゲームになるとケタ違いの金額を提示するようですね。
で、これもしけたろう様のコメントですが、巨人ファンでも阪神ファンでもない人からみればFAで補強するという点で阪神は充分、「ムコウ側」のチームだとおもいますというご意見。
またそれに対して猛虎硬爬山さまからは阪神がペタやノリを獲りにいったことについて、よく読売と同じ金満だとそしられることがあるが、万年Bクラスだった球団が補強に動くのは至極当然である。ただ読売に有力選手を持っていかれ、戦力格差がさらに広がってプロ野球自体がつまらなく衰退するのを阻止するための対症療法だったのだ。という趣旨のご意見をいただきました。
この「阪神だって同じじゃないか」という議論につきましては論旨のブレを防ぐためにも両論併記という手抜きな方法でひとまず置いておきます。
ではそもそも、いったいなぜプロ野球の隆盛をさまたげるような制度が導入されたのでしょうか?
夜明けは近い? (こたに)
ある特定の人物が元凶であることは誰もが知るところ。そのお方もたぶん余命いくばくもないでしょう。日本のプロ野球の夜明けもそれほど遠くはないと楽観していたりします。
ナベツネ
いわずと知れた読売巨人軍のオーナー・渡辺恒雄氏のことです。
そしてそのナベツネが巨人軍のGMに据えようとしている人物が、
球団代表の三山秀昭氏。
去年の原監督辞任騒動・上原投手代理人騒動・入来投手トレード問題で揺れにゆれたジャイアンツで大いに名を下げた人物です。
ここに藤見雅希著「悪魔の野球」(ぶんか社2002年)と題された一冊のアンチ巨人本があります。
次回はそこに記されたナベツネの「暴言録」とともに巨人に対する考察をさらに進めたいと思います。
第1回
第2回
第3回(ナベツネ暴言集)
第4回(ナベツネ暴言集その2)
第5回
どんな風に、ひねってくれるでしょうか。こちらも期待です。
私はアンチ巨人なんですが(父は巨人ファンなのです・・・)よく考えればアンチナベツネだったのかもしれません。なんとなく。
正直ここまで巨人の事考えたことなかったから、
すごい新鮮です。
次回の暴言録楽しみにしてます。
最後のまとめ、楽しみにしております。
>アンチナベツネ
確かに、そういうべきなのでしょう。
明らかにこの方は、スポーツというものを愚弄しすぎです。
勝手に自軍の都合のいいようにルールを作って(変えて)しまっては、スポーツそのものが成り立たなくなります。
ドラフトとは名ばかりの新人選択会議や金満FA・・・真に憎むべきは、こんなアホみたいなシステムとそれを容認している野球界です。
……ひねられましたね。
みー様
じっくり読んでいただけましたか。長い記事なので光栄です。
考えれば考えるほど「あ~あ」となってしまうのですが、めげずに頑張ってみます!
トラのシッポさま
結局は日本野球機構というところが正常に機能していないところが大きな問題なのですよ。
どうしても企業利益に走ってしまいがちな各球団をうまく公益にそうよう操縦する役目を負っている団体なのですが、ここがまったくの読売寄り。そして素人…。
ああ、情けない。