とりあえず法律・・・・かな?

役に立たない法律のお話をしましょう

まともな法治国家になるために

2010-02-24 02:01:28 | 指定なし

 法治国家で自力救済が禁止されているのは,ごく基本的な常識。それを覆したのが,家賃保証会社による,無法な追い出し,取立行為である。


 


 相手の負い目につけ込んで,警察でもできないことを平気で行う彼らに,法が正当な縛りをかけたというのが,今回の法案の真価であろう。


 


 これまでも,貸金業法が,同じような規制を行ってきた。サラ金は,執ような電話,勤務先への取立行為,張り紙など,一見合法な行為を組み合わせることで,限りなく無法に近い取立を行い,それを,回収のノウハウであるなどと,きれい事を言って,我が世の春を謳歌していた。


 


 しかし,それが,自己破産者の急増とともに,あるいは,サラ金自殺などといわれる社会事象が生じるとともに,社会の批判を呼んで,次々に規制が強化され,さらには,最高裁の思い切った判決を受けて,自滅するに至っている。


 


 社会の中で賢く生き残るには,目鼻の利益に目を奪われず,適度な自己規制をかけることが求められる。それができなければ,結局は行政から,警察から,外面的な規制をかけられ,自ら首を絞める結果となる。


 


 今回の法案も,そのような視点から捉えるべきものであろう。


 



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