こんにちは
フリー保育士の木下千夏です
クリスマスが過ぎると一気に年越しムードが増しますね
当園での保育も今年は明日でおしまい。
保育園で過ごす2016年を子ども達と一緒に元気に笑って締めくくれるように、今一度気持ちを引き締めたいと思います
さて、唐突ですが、みなさん”オノマトペ”ってご存知ですか?
「擬音語」「擬態語」の総称である「擬声語」を意味するフランス語が”オノマトペ”です。
物が発する音や声を文字で表した(例えばトントン、ワンワンなど)のが「擬音語」、状態や心情など音のしない物を音によって表した(例えばホカホカ、モリモリなど)のが「擬態語」で、それらをひっくるめて”オノマトペ”と言います
考えてみると、私たちの身の回りにはさまざまな”オノマトペ”があふれています。
特に子ども達とコミュニケーションを図るとき、とってもたくさんの”オノマトペ”を使っていませんか?
(大阪人の場合、相手が大人であってもふんだんに登場しますが…
例:「シュッとしてる」「びゃーっと行ってきゅーっと曲がって」など)
”オノマトペ”は絵本にもたくさん使われていて、子ども達の心をわしづかみにしています
例えば・・・
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もこもこもこ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本) |
元永 定正 | |
文研出版 |
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がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本) |
安西 水丸 | |
福音館書店 |
これらの絵本を読み聞かせると、小さな赤ちゃんでも”オノマトペ”の響きににっこりする姿が見受けられます
音感やリズムが楽しく、小さな子どもの耳にもすっとなじむのでしょう
五感で受け取るさまざまな情報を”オノマトペ”のような簡潔な音で表すことは、”言葉で表現する”ことの取っ掛りに適しているように思います。
・・・と、前置きが長くなってしまいましたが、そんな”オノマトペ”がギュッと詰まった新しい絵本を紹介したいと思います。
その名も『おのまとぺの本』です
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おのまとぺの本 (字本シリーズ) |
ニシワキタダシ | |
高陵社書店 |
現代書家のだんきょうこさんと人気イラストレーターのニシワキタダシさんのコラボ作品なのですが、この本、少し変わっていて「絵本」ならぬ「字本」だそうです
絵も字も黒のみで描かれ(書かれ)た色のほとんどない本ですが、”オノマトペ”を書いた文字は墨の濃淡や筆の太さ、字体や書き方を変えることでその音の雰囲気を表し分けているのが見事でおもしろいです。
この本を使った遊び方なんかも書かれているので、色んな楽しみ方ができそうです。
本の制作に携わった方から園に寄贈していただいたので、このたび当園の絵本ギャラリー「もっくもっく」の棚に仲間入りします。
ぜひ、お手に取って親子で楽しんでみて下さい