Fairys in the forest 【成美の森に住む妖精たちの物語】

大阪府寝屋川市にある認定こども園「ねやがわ成美の森こども園」の楽しい保育の様子を大公開!

「もくれん保育園」大改造プロジェクトvo.18【園庭改造vol.3】

2016-06-25 | みんなの保育園【大改造プロジェクト】

こんにちは。園長の田中啓昭です。

これまで2回にわたって紹介してきました園庭改造についてですが、今回が最終回となりました。

いよいよ園庭改造工事の全貌が明らかになります。

ご覧ください。

 

 

築山を作りました。園庭の広さの都合で、高いものは作れませんが、少し高いだけでも平地とは全然違って、子どもたちはこれだけで楽しく遊べてしまいます。

 

 

 

そして砂場を中心に園庭を整備ということでしたが、砂場だけではないのです。

 

 省スペースながら、子どもたちが安全に楽しく遊べるこんな遊具をオリジナルで製作いただきました。

 

 

 

 

最後に砂場に、デンマークから届いたこんな遊具をジョイントさせて、ポンプと連動することで年中砂遊び・水遊びが楽しめるようになりました。

冬場でも子どもたちはきっと水遊びや砂遊びを楽しむことでしょう。

そうなることも予測して、泥んこになったときのために温水シャワーも常時用意しています。

これでいつでも思う存分虫を探すことができたり、砂泥まみれになっても大丈夫ですね。

(保護者の皆様すみません。余分の着替えのご用意を常時お願いします。着替えが必要になったときはお家で色々な楽しかったお話を聞いてあげてくださいね。)

 

最後に…

約2週間ほどの工事で、写真のように園庭が見違えるように変わりました。

 

 

 

 

 

 

 

最初に園庭工事のコンセプトで紹介しましたsix primary spacesに基づいて、総合遊具だけの無味乾燥な園庭から脱却した園庭が出来上がったように思います。

そんな園庭は園児だけのためにあるものではありません。

地域の方も保育に支障をきたさない範囲で園庭開放をしていますので、遠慮なく当園までお越しください。

インターホンを押していただき、「園庭開放に来た」とお伝えくださいね。

 

 あとは子どもたちの輝く瞳がどのように園庭を使いこなしてくれるかですね。

 

私たち職員もそんな子どもたちの輝く瞳を楽しみにしています。

 

 

…関連記事…(併せて是非ご覧ください!)

「もくれん保育園」大改造プロジェクトvo.16【園庭改造vol.1】

「もくれん保育園」大改造プロジェクトvo.17【園庭改造vol.2】

 

 

 

 

 


「もくれん保育園」大改造プロジェクトvo.17【園庭改造vol.2】

2016-06-13 | みんなの保育園【大改造プロジェクト】

こんにちは。園長の田中啓昭です。

前回、園庭改造計画に至った経緯をご紹介しました。

当園がただ単に遊具を入れたり、やみくもに園庭を改造したりしているのではない、ということをご理解いただけたと思います。

そして、次は2回にわたって園庭改造計画の実際の工程を紹介していきたいと思います。

 

前回ご紹介しました改造前の園庭を再度写真でご紹介します。

 

 

こんな殺風景極まりなく、子どもたちの想像力もかきたてられないような園庭がどのように変わっていくのでしょうか。

 

まずは、子どもたちに危なくないようにガードを設置しました。本来はもっと工事現場が見えないように囲うものではあるのですが、是非とも子どもたちに工事をしている職人さんたちの姿を見てほしい。そして会話を通して感謝の気持ちを持ってほしい。そんな想いをボーネルンドさんにお話ししたところ、このような囲いにしてくださいました。

 

勝手に園庭が出来上がるものではありません。そこには職人のおじさんたちが「子どもたちの輝く瞳を楽しみにして」一生懸命に汗を流して工事してくださっている、そんな姿をぜひ感じてもらいたいと思うのです。

 

そしていよいよ農園の解体などの作業から始まりました。植栽などについてはいつも樹木剪定でお世話になっている植鶴造園さんにお願いしました。

これまでの農園を子どもたちが植物を感じる憩いの場へと変身させていきます。

 

 

砂場は水遊びが常にでき、「きずな」を築ける場所へと昇華していきます。

 

 

砂場を中心に園庭を構成していくということを前回ご紹介しましたが、そのためには給排水や電気などの設備も盛り込む必要がありました。

 

 

 

 

 

そして、砂場の周りにはデッキが設置されます。

そこには今回の工事後にデンマークから水遊び専用の遊具が届き、設置される予定です。

 

 

 

一方農園周りはといえば、樹木が次々と植えられていきました。

少しご紹介すると、もみの木、アメリカハナミズキ、シマトネリコ、オガタマなどです。それらの足元にはヤブランやグラウカなどのグランドカバープランツを植えていきました。

そして、子どもたちがくつろげる場所として農園の周りにイワダレソウを植え、クローバーの種をまきました。

そうしていくことで、虫たちがたくさんと遊びに来てくれることでしょう。

是非子どもたちには四葉のクローバを探してほしいですし、花の冠なんかも作ってほしいと思います。

ここでも、草花をちぎったりすることをダメだということはありません。

ただし、無益な殺生はダメなんだということを子どもたちに教えていく必要があります。

私たちは動物や植物から命をいただいて生きていますし、それによって心を豊かにもしているのです。

そんな小さな命をいただくことで私たち人間が生かされているということもこういった遊びの中から学んでほしいと思うのです。

 

 

 

 

 

そして、保育士たち念願の時計もつきました。

これで戸外遊びの時も時間厳守バッチリです。

 

工事の中でうれしい出来事がありました。

最初に紹介したように、工事の囲いを低くし、子どもたちに工事の様子がわかるようにしましたが、そのため工事の様子を気にしている子どもが多いこと多いこと。

 

そのような中、しろ組(5歳児)の子どもたちが工事のおじさんたちにお礼を言いたいと言ってきたのです。

せっかくなので工事を中断してもらい、職人さんたちに集まってもらいました。

「園庭をきれいにしてくれてありがとうございます!」といったお礼の言葉だけでなく、「あの木は何て名前ですか?」「どうやって遊ぶの?」など子どもたちからも質問がでてきました。

職人さんたちも「大切に使って、楽しんでね」とか「あの木はもみの木って言って、クリスマスの時に飾る木だよ」と返事を返してくれていました。

ほんの数分のことではありましたが、園庭を通して、心が通い合ったそんな瞬間でした。

 

 

今回はここまでの紹介です。

次回最後の「もくれん保育園」大改造プロジェクトvo.18【園庭改造vol.3】を楽しみにお待ちください。

 

 


「もくれん保育園」大改造プロジェクトvo.16【園庭改造vol.1】

2016-06-09 | みんなの保育園【大改造プロジェクト】

こんにちは。園長の田中啓昭です。

個人的にですが、私は総合遊具はあまり好きではありません。

保育園を経営する側からすれば、こんな便利なものはないでしょう。

名前の通り、総合的にいろいろな遊びができるわけですから。

しかし、子どもにとっては必ずしも良いものとは言えません。

なぜなら、よく考えられた遊具ですが、遊びが限定的で遊び方がある程度固定化されているものが多いのです。

つまり、遊び方が決まっているわけです。

そんなパーツが集められて、一つの遊具として「総合的」にまとめられている。

一見、いろいろな遊びができるようですが、所詮パッチワーク的なものが多いように感じます。

そこで、今回はそういった総合遊具には目もくれず、砂場を中心として遊びが展開していけるように、そして、植物や虫、砂や土や石、水、そういった自然と融合させ、子どもたちが社会性や協調性、創造性のもとに「きずな」を育んでいけ、なおかつ、狭いながらも運動会ができるスペースを確保している園庭にしたい。

そんな想いのもと、莫大な費用がかかりますが、自己満足などといった次元のものではなく、子どもたちの生き生きとした輝く瞳を想像して、大改造を決意したのです。

 

少し余談になりますが、今回の園庭改造計画を実施するきっかけとなった本が何冊かあります。

その中の1冊である建築家の仙田満さんの著書「こどものためのあそび空間」には「Six Primary Spaces」という概念が紹介されていて

子どものあそび空間には6つの原空間が必要であるというのです。

第1は自然スペース 第2はオープンスペース 第3は道 第4はアナーキースペース 第5はアジトスペース 第6は遊具スペース

この6つのスペースはその場所において重要度は変わってくるのでしょうが、これをすべて保育園で叶えることは難しいものの、このような概念を念頭に園庭づくりをするのとしないのとでは大きな違いが出てくると思うのです。

第3の道 第4のアナーキースペース 第5のアジトスペースなどは解説を読みながら幼少時代を回想し、楽しかった子どものころの遊びに想いを馳せたりもしたのです。

 

そんな想いをもとにようやく園庭改造計画をスタートさせたのです。

 

対訳 こどものためのあそび空間
仙田 満
市ヶ谷出版社

 

 

そこで、まずは業者さん選びから。

 

こんなわがままな想いを具現化してくださる業者さんってなかなかありません。

購入した遊具をポンと置いて終了。

そんなところがほとんどです。

そんな中、「あそび」に対する明確な視点を持ち合わせ、私の価値観と合致するメーカーさんに白羽の矢が当たりました。

当園の屋上園庭でもお世話になっているボーネルンドさんです。

こんなわがままなことをたくさんお願いしたのですが、是非ともその想いを具現化したいと快諾いただき、昨年より何度も打合せをし、ようやく工事までこぎつけました。

 

 

 

 

 

上記が改造前の当園の園庭です(我が園ながら残念すぎる園庭です。後ろに見える総合遊具はお隣のコミュニティセンターの遊具で、当園のものではありません)。

この園庭をみて、何とかしたい、と思わなければ保育園長失格だと言わざるを得ないものだと心底思います。

 

 

 ボーネルンドさんと一緒に考えた「子どもの瞳が輝くあそび空間の創出」が今回の大きなテーマになっています。

 

工事の模様については「もくれん保育園」大改造プロジェクトvo.17【園庭改造vol.2】から紹介したいと思います。

 

 次回更新を楽しみにお待ちください。

 

 


待ち遠しい運動あそび!

2016-02-24 | みんなの保育園【大改造プロジェクト】

こんにちは

 

き組(3歳児)担任の浦田鈴香です

 

 

本日園庭に新しい遊具が仲間入りしました

 

 

安田式テクノロマン鉄棒です

 

今回鉄棒の導入に至ったのは、従来の古い遊具であったすべり台と鉄棒が鉄部腐食により遊具点検会社に点検依頼をした所安全基準が満たされいないとの結果により、鉄棒とすべり台の撤去を行った為です。

 

今後、それにともない園庭の改造計画をすすめていきます。

園庭の滑り台は撤去しましたが、屋上園庭の滑り台や地域交流を交えながら散歩先などで楽しめるように配慮しながら取り組んでいきます。

そして鉄棒はこの度上記に記載した通り移動式の鉄棒を導入しました

黄色80cm、青90cm、赤100cmと年齢や発達によって段階を変えることができます

 

初めて導入の鉄棒に伴い、この度エール株式会社の中島さんが年長クラス(3,4,5歳児)に鉄棒指導をして下さいました

手や身体を動かし、鉄棒を行う準備をしてから中島さんの見本を元にチャレンジしました

 

 

 

 

 

き組さんは順番にぶら下がりから行い、ぶら下がり後に足を開いたり閉じたりしたり

お尻を左右に動かしたり足を上に上げる取り組みを行いました

 

黄色・青色・赤色の鉄棒を1周した後、もう1度やりたい声がたくさん上がり

何週も取り組んでおりました

少し足を上げて足を開いたり閉じたりができたらとても喜んでいました

 

 

 

みどり組さんはき組さん同様にぶら下がりから行い、

ぶら下がりから足と頭を鉄棒より高く持ち上げる取り組みをしました

少し前周りにもチャレンジしました

中島さんにも補助をしてもらいながら頑張りました

 

 

しろ組さんもぶら下がりから行いました

そしてぶら下がりから足をグー・チョキ・パーして下りる

をくり返し行いました

前周りも行いました

1番高い赤色の鉄棒は鉄棒横に足をかけながら上がり取り組みました

 

 

 

補助なしでも意欲的にチャレンジしてくれました

 

 

今回の移動式鉄棒は固定ではなく移動式の為、持ち運びが可能で並べ方が様々考えられます

その為、サーキットの活動や運動会でも取り組めます

 

 

また、コンパクトにまとめられ、園庭も広く活用できます

 

 

 

鉄棒は横に並んでいるイメージがありますが、縦に並べることにより、

鉄棒遊びの幅がぐんと上がり将来の回転運動に欠かせない体力がつきます。

また縦に置き周りながら取り組むことにより、リズムよく行うことが出来て

無駄な力が入らず行うことが出来ます

 

今回は前周りや逆上がりの基礎となるぶら下がりや応用を行いました。

 

今日の鉄棒指導の取り組みにより、鉄棒への意欲が一層高まりました

様々な用途がある移動式の鉄棒を用いて

これから幅広く取り組めるように遊びの提案を行い、

意欲や達成感にも繋げていきたいと思います。

 

 


復活!「もくれん保育園」大改造プロジェクトvo.15

2015-07-23 | みんなの保育園【大改造プロジェクト】

こんにちは。園長の田中啓昭です。

 今年3月末に終了した大規模修繕工事ですが、実はまだ少し追加で工事を行っているのです。

これまでの工事のような大改装は終了しましたが、これからも少しずつリノベーションを行っていく予定です。

さて、今回は7月に行った2階廊下の目隠し対策のリノベーションと献立のレパートリーが増えつつも業務省力化に貢献する調理器具導入のご紹介をします。

 

 まずは、2階廊下の目隠し対策です。

改修前の2階廊下の窓には隣家の室内や庭が丸見えとなることから、写真のように鉄格子が取り付けられており、晴れている日でも廊下は暗く、とても圧迫感がある状態でした。

 

仕方がないとはいえ、大規模修繕に加えて、なんとかしたいという思いがあったのです。

そこで、当法人がパンフレットやホームページのイラストデザインや1階の壁画等で大変お世話になっている絵本作家accototoさんのご協力のもと、デザイン画をもとに心理四原色といわれる「赤・青・黄・緑」のスチールをパンチングしたデザインボードを作成し、2階廊下へと取り付けることにしました。

これはパンチングを施すことによってデザイン性もさることながら、穴から光を取り入れることで暗かった廊下が明るくなります。またこのパンチングボードには不透明のアクリルボードが裏打ちされているので、穴を通して隣家の様子を見ることができなくなっています。

もちろん、パンチングボードを支える台座には安全面を考慮し、木製のものを採用し、角には安全対策としてコーナーガード(クッション材)を取り付けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、他の窓ガラスには不透明の飛散防止カッティングシートが貼り付けられ、隣家への視線を配慮しています。

廊下の窓ガラスを開けられるのはハンチングボードが取り付けられた窓のみで、そこは窓ガラスの開閉にかかわらず、隣家の様子を見ることができなくなっているのです。

こうした工事を行うことによって、殺風景で圧迫感のあった鉄格子から、安全で採光に配慮した明るくきれいな視線配慮のリノベーションを行うことが可能となったのです。

 

そして、もちろん先週の日曜日には隣家の方に実際に2階廊下に上がっていただき、園の2階廊下や保育室からはご自宅や庭の様子などがうかがい知ることができないということを実際に確認いただき、了解いただきました。

 

こうして、光が取り込まれる明るい保育園の廊下が出来上がったのです。

 

 

次に、この度、かねてから導入を検討していたスチームコンベクションオーブン(スチコン)という写真のような新たな調理器具を2年越しの思いが実り、やっと導入しました。

 

 

 

この調理器具を導入することによって、ずいぶんと給食のレパートリーが増え、提供できる給食がバラエティに富んだものになります。

また、業務省力化にも貢献するので、一石二鳥と調理スタッフもとても喜んでいます。

 

スチコンを使った給食も、来月以降の献立に少しずつですが反映していければと思っています。

 きっと子どもたちも喜んでくれるのでは!とニコニコ嬉しい顔を想像しています。

 

また、冷蔵庫もずいぶんと古くなっていたので、思い切って一回り大きなものに買い替えをしました。

 

 

これで調理室にも最新の機器が導入・更新され、子どもたちのためにおいしくて栄養バランスに優れた食事が提供できるものと考えています。

 

さらなる給食・食育のレベルアップにご期待ください。

 

最後に、これからも、もくれん保育園はソフトのみならずハード面でもさらなるバージョンアップを予定していますので、その都度ブログを通じてご紹介できればと思います。