水の丘交通公園

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智頭急行 HOT3500形気動車

2009-10-09 20:33:06 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
智頭急行が自社線の普通列車用に導入した気動車である。
平成6年の開業に備え、一般用9両(3501~3509)、貸切用1両(3521)の
10両が製造された。
形式の「HOT」は沿線の県名からで、「H」=「兵庫県」、「O」=「岡山県」、
「T」が「鳥取県」である。

車体は富士重工が地方ローカル線向けに製造していたLE-DCシリーズに準じた
鋼鉄製で前後に運転室のある両運転台構造として1両で走ることが
可能である。
正面は貫通構造で連結時は運転室を閉鎖して通路を形成することが出来る。
また、正面窓をパノラミックウィンドウとして左右の視界を確保している。
なお、運転室は半室構造で進行方向右半分は客室として開放されている。

塗装は一般用が上半分がブルー下半分がホワイトでドアの戸袋部分がレッドで
窓周りはブラックである。貸切用の3521号は正面から側面ドア付近までが
レッド、窓周りはブルーとなっている。
ドアは車体前後に配置され、片引き戸でありボタン操作による開閉が可能である。

車内は一般用がドア付近をロングシート、それ以外を4人向き合わせの固定クロス
シートのセミクロスシート、貸切用がオール転換クロスシートである。
貸切用にはカラオケ設備も設置されている。
単行ワンマン運転にも対応しており、運転席後に運賃箱、ドア付近に
整理券発券機を設置している。トイレは和式のものが設置されている。
行き先表示は字幕式である。

台車は空気バネ台車で機関は特急「スーパーはくと」用のHOT7000系と同じものを
1基搭載し、普通列車用ながら最高速度110km/hまで出せる高速性能を有している。

登場以来、1両ないし2両で智頭急行線の普通列車で運用されているほか、
JR西日本因美線にも乗り入れて鳥取まで顔を出している。
なお、貸切用の3521号車も予約がない限りは普通列車と共通で
運行されており、運がよければ乗車することが可能である。


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