水の丘交通公園

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東京都交通局 6300形電車

2008-03-30 22:42:10 | 電車図鑑・地下鉄
東京都交通局が三田線開業時より運行していた6000形電車の老朽化に伴い、
まずは、これらのうちの非冷房車の置き換えのため、
平成5年から導入した車両である。
この当時、既に営団(当時。現・東京メトロ)南北線と直通し、東急目蒲線(当時。
現・目黒線の目黒~多摩川間と多摩川線)と乗り入れる計画が具体化し始めたため、
車体の設計などは、同社9000系(南北線用電車)に準じている。

車体はビードのないステンレス車体で、ラインカラーのブルーと、
アクセントにオレンジの細帯が入る。
正面窓周りもブルーで塗られ、貫通扉には東京都の紋章である
イチョウのマークが付く。

車内はロングシートで車端部の一部にボックスシートと車椅子スペースがある。
車椅子スペースのある連結部の通路は車椅子の通行を考慮して
広幅の通路となっており、両開きの扉が設置されている。
また、ロングシートの袖仕切りは独自の形態のものを採用している。
車内案内装置はLEDスクロール式のものが、ドアの上に千鳥配置されているほか、
ドアチャイムが各ドアに設置されている。

運転台はT字型ワンハンドルマスコンで、ATOによるワンマン運転対応機器を
搭載している(ホーム監視モニター、ホームドア連動装置など)。

主制御装置はVVVF制御で、ブレーキは回生ブレーキ付電気指令式空気ブレーキを
採用している。
台車はダイレクトマウント式の空気バネ台車である。
正面にはスカートを設置しているが、登場時期で形状が異なる(詳細は下部写真参照。
ちなみに上の写真は平成11年~12年の目黒線乗り入れ時に増備されたもの)。

平成11年になり、三田線の目黒乗り入れが迫り、6000形電車を改造するか、
6300形電車を新造するかを選択した際に、改造費用の関係から
後者が選ばれることになった。
この際追加された編成では、正面のヘッドライトやスカートの形状の変更、
VVVF制御装置の素子の変更(初期車はGTO式→IGBT式)、車端部のクロスシートを
廃止、袖仕切りの形状変更など、初期車と比べて、コストダウンと
設計の簡略化を図ったものとなっている。

平成20年3月現在、6両編成37本222両が在籍しており、三田線内折り返しの他、
東急目黒線直通列車などでも使用される。
また、臨時列車として東横線を経由し、元町・中華街駅まで乗り入れる
イベント列車「みなとみらい」号に使用されることもある。


平成5年製の初期製造車。第1編成~第5編成まで、この形態。


平成6年製造車。正面スカートが大型化された。


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