水の丘交通公園

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ゆりかもめ 7000系電車

2011-11-11 19:07:35 | 電車図鑑・特殊鉄道
東京臨海新交通「ゆりかもめ」が新規開業(新橋(仮)~有明間)した際に導入した
車両である。
平成7年~10年にかけて6両編成×18本=108両が製造された。
製造を担当したメーカーは日本車輛、東急車輛、新潟鉄工所、新潟トランシス、
三菱重工である。
編成の組み方は豊洲側から順に以下の通りである。

7001+7002+7003+7004+7005+7006

千の位の「7」は臨海副都心を示し(臨海副都心が東京第7番目の副都心である為。
東京臨海高速鉄道りんかい線の70-000系も同じ理由)、百の位と十の位は編成番号、
1の位は豊洲側からの号車番号となる。
例えば7011号車なら「7000系第1編成の1号車」という意味になる。
広義の意味では設計や機器類が変更された7200系も7000系に含めるが、
今回は狭義の意味での7000系を紹介する。

車体は海岸沿いを走る関係で、日本の新交通システム用の車両として初めての
オールステンレス製とされた。
正面部分は「く」の字型でFRPのカバーで柔らかな印象とし、非常用の脱出口として
正面向かって右側に貫通扉が設けられている。
塗装は窓周りがブラック、側面にブルーとホワイトの細帯が入る。
第1~15編成までは車番(編成番号)下にブロック状に5色(赤、黄色、緑、青、水色、
紫)のライン、第16~18編成は正面中央部にストライブ状に5色のラインが入れられて
いる。
正面向かって左と側面に大きく書いてあるのは編成番号である。

車内は第1~15編成が4人向き合わせの固定式クロスシート、第16~第18編成は
一部をロングシートとしたセミクロスシートである。
運転席部分は通常は無人運転を行うため、開放されており、この部分は1:2配置の
固定クロスシートである。
ドアは片側2箇所、片開きで第1~第15編成がプラグドア、第16~第18編成は
外吊式引き戸となっている。
旅客案内装置は車内天井部分にLEDスクロール式のものを設置している。
車椅子スペースは折畳み座席付きで2・5号車に設置されている。

主制御装置はサイリスタ位相制御でブレーキは回生ブレーキ付き電気指令式
ブレーキである。
側方案内輪は片側2輪で走行輪はゴムタイヤである。
運転台は片手操作式のワンハンドルマスコンで通常はカバーがかけられているが、
早朝・深夜の定期列車の一部や乗務員訓練などで使用する。
この場合、「展望席」は使えなくなる。

東京臨海新交通「ゆりかもめ」開業と共に運行を開始し、以来主力車両となっている。
沿線でイベントがあると車体にラッピングを施すこともある。
現在、休日を中心に「ゆりかもめ」の混雑は激しく、オールクロスシートの車両では
輸送力に問題がある為、平成25年以降、置き換えが検討されている。


○第1~15編成の車内。


○第16~第18編成の車内。7200系第21~26編成も同じ。


○第17編成。正面のラインが変更された。


○広告がラッピングされた第9編成。


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