かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

M-1の話、だけ

2019年12月25日 19時59分42秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃん、年末恒例のショートステイへ行きました。
で、やっとM-1を見られたので、そのことだけ今日は書く。
見てない人、興味のない人、逆に思い入れが強すぎる人は読まずに飛ばしてください。

最初に言っとくと、私は「和牛」が好き。
この前の「THE MANZAI」の「刈り上げ」のネタもめちゃめちゃ良かった。
今回M-1で敗者復活に勝ち抜いた時は、ほんとに嬉しかった。
決勝のネタも、とても面白かった。
「イイネ」する川西君、可愛すぎる。
舞台を広く使い、ツッコミにも変化をつけて、まだまだ和牛は変わっていくという心意気を感じた。

だから、上沼恵美子の激しい攻撃に憤慨した。
ひどい、あんな風に言うことないのに。
彼らは慢心なんてしてない、一生懸命漫才と向き合ってるはず。
もっと正確に言うと上沼恵美子に憤慨したというよりは、他の誰か「和牛」をフォローせんかい、と思った。

そして「和牛」を抜いて「ぺこぱ」が3位に入った。
「ぺこぱ」の突っ込まないツッコミ、あれは発明だ。
だから仕方ない。「M-1は将来性重視」と去年の「霜降り明星」の優勝によって流れができたこともある。
ちなみに「ぺこぱ」、着物を着てた時代に見たけどその時はさほど面白くなかった。
試行錯誤の努力から生まれた発明は称賛されるべきだ。しかも時代に合ってるし、面白かったし。

決勝2回戦は「ミルクボーイ」「かまいたち」「ぺこぱ」。
「ミルクボーイ」は「トムブラウン」と同じ方式で、二回とも全く同じルールでできたネタを持ってきていて、文句なく面白かった。
うん、優勝でいい。パンチのある「ハライチ」みたい。
「コーンフレークは煩悩の塊に牛乳をかけたようなもん」「寿命にまだ余裕があるからこそ食べられるもんや」って何?(笑)
けどこのネタを見ただけでは去年の「霜降り明星」みたいにバラエティ全般で活躍できるほどの実力があるのかどうか、よくわからない。
今後お手並み拝見。

実力で言えば、「かまいたち」と「和牛」が抜きんでている。
けど、ほんの少し「かまいたち」が上だったんだろう。
「技巧派」枠は、一枠。「和牛」がベスト3に残れなかったのは、決勝に残れなかったことも考えればやはりやむを得ないんだろう。

何が言いたいかと言うと、「和牛」はM-1をもう卒業していい、ということ。
もう漫才で一生食べていける。高い技術を持っている。
名前も売ったしファンもしっかりついた。

そう思えば、上沼恵美子が言った「大御所みたいでぞんざいな態度」という言葉は、「気を緩めず謙虚さも忘れずに、その道を歩いていけ!」とも聞こえる。
背中をドーンと叩き、押し出してやったのかもしれない。
だから誰もフォローしなかったのかな、と深読み。

な~んて。
そういうアンタは何様?と言われそうだ。
とにかく大好きなんだ、お笑いが。
今回のM-1が過去最高レベルだったとネットで騒がれているけど、私もそう思う。
お笑い界が盛り上がって嬉しい。

いわゆる関西らしい漫才以外では、「オズワルド」と「すゑひろがりず」も面白かった。
「オズワルド」はネタに品があっておしゃれ。
私が大好きな「おぎやはぎ」を思い起こさせる、ことばにセンスがあるおっとり漫才。
M-1ではスピード感があるコンビがどうしても有利だけど、この人たちは残っていくと思う。
「たて回転の回転ずし」、面白すぎ。
先が楽しみ。
「すゑひろがりず」はポスト「海老一染之介染太郎」の第一人者。
お正月やおめでたい席に引っ張りだこになりそう。
こういうコンビはM-1で優勝する必要は全然ない。そもそも飛び道具的だし。
「テツ&トモ」が昔M-1に出た時、談志に「お前らここに出てくる奴じゃない。褒めてるんだよ。」と言われたのを思い出した。

いやー、歴史に残る回だった。
ドキドキ、テレビの前で心臓高鳴ったよ。
舞台も観に行きたいな~。