かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

2018年06月15日 21時07分40秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃん、今日はよく笑う。
「勇気100%」のメロディで、ひたすら「トムと ジェリーの たからじ~ま~♪」と歌っては転がらんばかりに笑ってた。
私がマネして替え歌で歌ったら、「ちがうでしょ~」と言ってくる。
かわいい。
中一男子に言ってちゃいけないかもしれないけど。
かわいいな、と思う。
調子悪い日が続いてたから余計に。

夕方お隣さんに、「最近そうちゃん調子悪そうだね~。」と言われた。
大きな音を出してごめんね、と言うと、「日曜日の朝はドーンドーンっていう音で目が覚めたよ。そうちゃんが壁蹴ってるのかな?って家族で話してたとこ。」と。
お隣さんは続けて、「そうちゃんもしんどいね。」と心配してくれた。
「もし、家族以外の人が顔出した方がそうちゃんが切り替えられるなら、私がピンポンしたげるからいつでも言って。」

こんなこと、なかなか言えるものじゃないと思う。
やさしいなー、と感動。
こんな声掛けがほんとに嬉しい。
この方は、私がそうちゃんのエピソードを話しても、いつでも「あー。そうなんだー。」って平気な顔で聞いてくれます。

それって、みんなそうではなくて。
とてもとても気の毒そうな顔で聞かれると、かえって気まずくなってそれ以上しゃべれなくなるから。
障がい児を家族に持つ親ではないのに「ごく普通に聞いてくれる」存在は貴重です。

先日、保健師学生さんたちに「発達障害児の子育て」についての講義をしてきました。
ご縁があって、今年で3回目。
毎年違う学生さんですが、真剣に聞いて下さるのでいつもしっかり準備してお話してきます。
今年も学生さん達が感想文を下さって、それに質問もあったので、それに対するお返事の文章を一生懸命書きました。

「心の支えは何ですか?」
「将来のことを不安に思うことはありませんか?」
そんな質問に、こう返しました。
「思い悩むこともありますが、信頼して話せる人がいることで、随分気持ちが楽になります。」

先輩ママたちとのつながりも、支えの一つ。
道しるべをありがとう。

障がいのある子を育てることになった時、その道は普通の育児本に載ってない道で、周りから離れた山奥に続くような寂しい道に思えたけど。
そこに入って歩き出したら、山の中にも世界があって、人がたくさんいて。
歩き続けてふと周りを見たら、別に山の中でもなんでもなかったよ。
違う道だと思った幹線道路ともちゃんとつながってたし、行き来できてた。

ただいま。
今日のそうちゃんは、おだやかです。