かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

道路に「気をつけ」で寝る

2017年06月02日 08時27分13秒 | みゆみゆとの生活
車を停める場所から、支援学校のバス停まで、ほんの20~30メートル。
その距離を長く感じる日がある。
今日はだいぶハイだった。
今朝4時半に起きたせいかなぁ。(眠剤減らしてみたら見事に早く起きた。)

バス停に着くまでの間に、道路で3回、
仰向けに転がり、「気をつけ」の姿勢のまま寝転ばれました。
しかもニヤニヤ笑いながら
ここで、「あー!もう。やめて!」などと叫ぶと相手の思うツボなので、
淡々と「はいー。立つよー。」と言って立たせる。
身体中の力が抜けていてそれも無理な時は、
安全なところへ移動させて、動かないよう足で挟んだまま、バスを待つ。

全身砂だらけな6年生。
それをまたいで見下ろす母親。
親からしてみると、2歳から日常茶飯事な光景。
でも、145㎝の男の子が大声出して寝そべっているのは、人目を引くようです。
以前、事故か発作と思われたのか、救急車にマイクで「大丈夫ですか?」と聞かれてしまったことがある。
それ以来、そうちゃんがどんな姿勢でも、私はなるべく平然とした顔で立っているようにしている。

最近思う。
あと3年もすれば、そうちゃんはきっと170㎝を超えるだろう。
170㎝男性が、道路に横になって「気をつけ」してたら・・・

う~ん。ちょっと考えるのやめとく。
今できる精一杯をすることにする。

 対策1 歩くよりは走る方が寝転ばれる確率が低いので、車から降りたらすぐに両手を持って走る
 対策2 折り畳み椅子を忘れず持って行って、待ち時間があればそこに極力座らせる
 対策3 調子が悪そうなときはバスの近くに車を停める

あとは・・・「体力をつける」だな。やっぱり。
足腰だけじゃなくて、二の腕も鍛えさせてくれて、その上瞬発力と忍耐力の鍛錬まで。
ありがとう。そうちゃん 



音楽活動の話。
今練習している曲の中には、私が知らない曲もたくさんある。
そのうちの一つがこれ。

中島みゆきの「ホームにて」
曲を知らず、楽譜もないのに、ハモリをすることになってる。
えらいこっちゃ。
こんな時は、YouTubeさまに頼る。

そしたら、
大好きな槇原敬之が歌っていたよ。
https://www.youtube.com/watch?v=yKsixvDVCDo

ついでに。
YouTubeが紹介してくれるので聴いてみて、
泣いた。
槇原敬之、渾身の「ファイト」(6分)
https://www.youtube.com/watch?v=ETNvcyoLTlg

やっぱり中島みゆきが聴きたいという方はこちら。(8分)
https://www.youtube.com/watch?v=qQun0atrnro
何も、障害のある子の子育てじゃなくたって、仕事や、自分の体のことや、家族の悩み・・・
壁はそこいらじゅうに立ちふさがっているけど。
現状をなんとか前向きに受け止めようとするひとは、美しいと思う。
もがいてる最中であっても。

歌に励まされたり、人との出会いで元気をもらったりしながら。
ファイト。
立ち止まっても下を向いてもいい。
(道路に寝るのはご勘弁。)

歩けるときに、歩こう。前を向いて。
ファイト。