5月の初めから半年しか開かれない霊場恐山。
この地域全体に立ち込める硫黄臭は、観光気分なカメラオヤジの気持ちを鎮めるには十分でした。
両親と兄があちらの世界に行ってしまい、死後の世界の何たるかを知ることが出来るのかと思ってみたり…。
それが何となくザワザワした気分にさせるのでしょうか。
ザワザワ、ザワザワ…。
山門に掲げられた山号額の青が美しい。
いつものワタクシなら山門の両脇に立つ仁王像も撮っているハズですが、今回は特に構えることも無く、通り過ぎてしまいました。
他に気になるものでもあったのか…。
確かに。
地蔵殿までの道から少し外れたところにある小さな建物が気になります。
温泉も湧き出ていますもの。
こちらは男湯。
本来であれば、ここで湯に入り参拝前に身を清めるものかも知れませんな。
入山料を払えば温泉は入り放題だから。
あまり時間の無いカメラオヤジは、足だけでもと思って戸を開けてみると先客がお2人。
失礼、眺めるだけにしておきました。
他にも2,3の温泉があるようですがね。
女湯だったり混浴だったり。
もっといろいろ知りたいことはたくさん。
でもね、ザワザワな気持ちが止まることはありません。
これだけ珍しいものがあるとカメラオヤジはついつい興奮するものですがね。
妙に穏やかな気持ち。
ザワザワだけど穏やかって…、不思議です。
それほどゆったりとした時間が流れているのかも知れません。
山道の突き当たりは地蔵殿。
お寺だから参拝の作法も心得てはいませんが、深々と頭を下げて手を合わせます。
無事ここまで辿り着いたことに感謝します。
「来たよー。」
誰に言うワケでもありませんがね。
とりあえず、こちらとあちらが繋がるところ。
さて、この次は賽の河原を歩かせていただきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます