ひとり歩きのハイカラ味来人

北海道は日本海側の田舎マチ<増毛>
人生の折り返しポイントを大きく過ぎてしまった太っちょ男が綴る食べ歩き日記。

気づかされること

2010-12-26 10:00:00 | 考えたら
昨日の午前中、隣マチで「留萌の街づくりセミナー」がありました。
声を掛けていただきましたので、ちょっと行って来ましたよ。
講師は農林水産省大臣官房政策課企画官の木村俊昭さんの話。
もともと小樽市役所の職員だった方なんですけど、ガラスの街・小樽のブランド化に成功したことから、地域再生の知恵袋として全国を飛び回っているんですね。
そんな凄い人の話を聞くチャンスに恵まれたことに感謝しています。

約2時間。
とても熱かったなぁ。
地域づくり、というか地域が自立するためには、子どもから高齢者までの全てが参加できる仕組みをつくりあげることが大切なんだと説かれていましたよ。
いつもボランティアではない、経済行為を伴う仕掛けづくり。
マチで暮らす、頑張っている人たちの魅力を子どもたちに伝えていく作業。
モノを売るなら女性の感覚を。
次々に飛び出す大切なフレーズ。

その仕組みを作り上げていくのは誰なのか。

自分が今まで取り組んできたことが、人との繋がりをつくるという点では、とても弱かったことに気づかされましたなぁ。
増毛というマチは、人の繋がりが薄いマチ。
魅力はあるんだけど、それぞれがバラバラ。

地域の魅力を伝えようと走り続けてきたつもりだったけど、人を育てる余裕は無かったな。
同時に進めなければ、自己満足で終わるということか。



<「できない」を「できるに変える」>
木村さんはそんなタイトルの本も書かれています。
いつも“できない理由を探していないか?”。
いるなぁ、そういう考えの人。
たまに自分もその中に入っちゃうことがあるけど。

人間、前向きじゃないと何事も前進しない。
確かにそうですね。
でも“がむしゃら”に進み続けてもいいものが出来上がるという保証はない。

セミナーでは地域活性化をするために次の5点を挙げられてましたが、自分なりに思ったことを書いてみました。

①住民所得の向上
考えている計画が、誰にどれだけの収入として影響を与えられるのか、収入の増加をめざさないプランなど長続きしない。
②地域の人材を育成すること、定着させること
マチの魅力を子どもたちにわかるように伝えているか、ずっと頑張ってきた職人が、これからも働きやすい環境を創造しているか。新しい職人が住み着いたっていいんですよ、きっと。その人たちが住みたいなって思えるマチならいいんだから。でも、過剰にサービスし過ぎて、もともと暮らしている人たちとの間に溝を作っちゃダメだ。もっともなことですな。
③地域で頑張る人を評価する仕組み、DVDなどで歴史に残すこと
先生が言うには、地域の図書館に映像記録として保存していくイメージだったなぁ。増毛には資料館の元陣屋があるし、既に映像を体験する機材も揃っている。記録する側の人材がいれば、すぐにでもスタートできる話だった。これなら自分にもできると思う。でも一人じゃなくてグループにしなければならないんだな。
④女性や若手、退職者の活躍の場
特に商品づくりには女性の力が必要だと言われましたね。買いもの客としての目線は、女性の方が格段に優れているでしょうからね。今年のマルシェましけ村で活躍したのも、ほとんどが女性だったし。
⑤新しい産業興し
いつも「何と何がつながるとこんなものが出来ないか。」的な発想力を持つこと。人口5千人余りの小さなマチですからね。一人ひとりの活躍できる枠は大きいのですよ。考えることを止めてしまっては、元も子もない。誰かに頼るのではない自立した自分。考えを持つってことだな。



木村さんって同じ年だった。
今でも月に10カ所くらいは飛び回っているのだとか。
このセミナーで気づき、マチを変えていくのも自分。
諦めてブレーキ役になるのも自分ということか。



地域の魅力って、たぶんどこのマチでもあるんだと思う。
それを光らせ、人に伝えて楽しんでもらうことが出来るんじゃないかって思ったのは、もう20年も前のこと。

それを共有してくれる人っているか?
一緒に進んでくれる人は?



難しい課題だったな。
でも、前進しないと何も始まらないんだった。
今の自分が一番弱いところ。

人材育成。

人生の下り坂。
自ら突き進むにはエネルギーが弱いかも知れないなぁ。
人の繋がりを大切にすること。
来年の目標にします。

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