皆様、ご機嫌はいかがでしょうか?
最近、海沿いでの整備が続き、機嫌の良い私です。
本日、やっと年賀状のお年玉の確認をしましたら、4枚も当たっていて
ラッキーです。
今度郵便局に切手シートをもらいに行ってきます。
さて、先日作業を終了いたしましたBF225A6の報告です。
正直、V6の整備は久しぶりでした・・・・・・・
今回のお客様は、私の大好きなウイングフィッシャー26にセットされていました、
そう、NISSANモデルのBF225A6です。
お引き受けのとき、オーナー様は「悪い部分は全部交換してください」と
おっしゃいまして、仕事がしやすいです。
金額は・・・エンジンのコンディション次第です。
基本的にフラットレート(規定工賃)の指針は各メーカーから出ていますので、
イレギュラーがない限り、誰がやっても時間数=もらえる時間工賃は同じです。
部品は・・・壊れていたり、過去に交換をしていないと多くなりますので、
そこは個体差で大きく金額の増減があります。
まずは、BF225Aの特徴である排気管の防蝕亜鉛の点検/交換です。
ここは、よっぽど腕に自信がない限り、ユーザーでは・・・やらないほうが
良いと思います。
少し前ですが、お電話でプロの方から「排気管をはずしたあと、
オーバーヒートするようになったんだが・・・・」とご相談が・・・
お話をすると、プロの方であることはわかったので、他の部分を
いくつかアドバイスしたのですが、ご本人は気になっているようで・・・
ですから、ユーザーレベルでは、やめましょう。
いつもお世話になっているプロにお願いしましょう。
ここのアノードを全然交換しない方・・・・・進水以来ずっと陸置の艇ならまだしも、
係留の方は・・・わざと船外機を破壊しているようなものです。
必ず2~3年で交換しましょう。
セルモーターをはずしてチェックします。
フライホイールと共に、異常なし!です。
タイミングベルトも磨耗、張り具合、位置のチェックをします。
これも、異常なし!です。
お次はEACV(アイドルエアーコントロールバルブ)の汚れ具合のチェックを
します。
1年前にプロが見ているとのことで、軽い汚れだけでした。
ここも、2~3年おきに清掃したら、アイドリングが安定しやすいです。
ここだけは・・・ユーザーでも可能?
でも必ずガスケットは新品に交換しましょう、
ブレーキクリーナーで「シュー」です。
サーモスタットも点検します。
1年前に交換済みとのことで・・・両方共に正常です。
プロペラシャフトも、スラストワッシャーも糸巻きなど異常なし!です。
ギヤオイルも・・・高級なマーキュリーのハイパフォーマンス
ギヤオイル(青色)が入っていましたので、汚れているように見えますが、
異常なし!です。
今後はスロットルボディーです。
(ちなみに思いつくままに書いています。順序はこのとおり作業するのでは
ありません。あっちこっち飛びますが、ご了承ください。)
これは・・・・プロにお願いしましょう。
キャブレターと同じようにやると・・・・・調子が悪くなる場合があります。
高い部品ですので、宜しくお願いします。
なお、エンジンオイルを入れすぎると、汚れやすくなります。
ディプスティックの90%ぐらいまでにしましょう。
かなり高い確率で、110%ぐらいエンジンオイルが入っている場合が多いです。
「スギタルハ、オヨバザルガゴトシ」
昔の人も言っています。
ちなみにBF225Aはオイル交換時7.6リットルとなっていますが、
限界下限が3.4?です。
7.6? - 3.4? = 4.2?ですが・・・・これがマージンだと
思います。
ボートはジャンプしたり、チルトアップして浅瀬走行しりするので、
倍以上マージン(余裕)を持っています。
ですから、倍以上のマージンに、さらにオーナーが10%も
追加する必要ありません。
ブローバイガスにオイル分が多くなって、スロットルボディーを
汚したり、悪いことずくめです。
エアインテーク内の金網もチェック/清掃します。
ビフォーアフターです。
気持ちいいです。
排気管もお持ちかりして、清掃し、新品のアノード(防蝕亜鉛)を
取り付けます。
ギヤケースもお持ち帰りして、ギヤオイル、インペラーなど交換
しました。
オイルフィルター、燃料フィルター、ベーパーセパレーター内の
高圧側燃料フィルターも交換します。
バルブのタペット調整をおこないます。
ホンダの誇る「V-TEC」のバルブ機構が丸見えです。
こいつのおかげで、BF225Aは全開で気持ちいいです。
エキゾースト側の隙間が詰まっていたので、調整しました。
これで、この225は「全開バリバリ」です。
久しぶりのV6です。
Vバンクに悩まされて、規定時間を超過しましたが・・・・
規定は規定なので、私が勝手に時間をかけ過ぎたので、
手が遅かったということです。
お客様に超過時間は当然、請求できません。
で・・・・精密に考えると・・・赤字です。
MFS-18B2のオーバーホールぐらいから、右手が腱鞘炎?
で、と、言い訳させてください(泣)
塩害(塩噛み)でボルトが外れない場合は、話しが別です。
ずうっと「ノーノーメンテナンス」で、きて、壊れたから修理すると言う船外機は、
「塩害」がひどい場合が多いので・・・工賃が掛かって・・・
マリンは高い・・・ということになりがちです。
シールドバッテリーでない、通常のバッテリーの場合は、
比重を計ったりします。
これでバッテリーのコンディションがはっきりします。
さて・・・組みあがりましたんで、陸上試運転です。
Dr-Hパソコン診断機を使って、インジェクターテストを
行います。
6つとも、正常!です。
他にもブザーやアラートランプの点灯テストなどもおこないます。
さて、最後の最後は・・・・海上試運転です。
全開にします。
ボートで全開で走るのは・・・嫌いではありません(バスボは除く!)
でも、海上試運転は、あまり好きではありません。
運転中に、ゴミをひっかけたりしてボートを壊さないかと、
毎回ヒヤヒヤです。
エンジンは5500rpmまでスッと回って、絶好調です。
ペラのマッチングも証明されました・・・
しかし、このウイングフィッシャー26は・・・速い、速い・・・
GPS読みで63.8km/hも出ています。
34~35Knotといったところでしょうか?
しかもこのウイング・・・船底塗料を塗っているんですけど・・・・
でも速い・・・・・・
かくして、BF225A6の整備終了いたしました。
今年もこれで絶好調ですね、BF225A6。
しかし・・・・私の右のヒジは、いつ元にもどるのだろうか・・・・・・・