Dr-Hの船外機のお話

船外機のメンテナンス

梅雨とカツオとバートラム

2010-06-15 15:30:18 | ブログ

いやー梅雨ですねぇ・・・

じめじめ、ねちねち、ぐちょぐちょ・・・あまり好きではない、うん!

でも、毎年この時期になると、思い出すのはカツオです。

今日も八百盗 中村屋さんに電話したら、「Hさん、釣れてるでぇ~!」と言われ、

よだれを垂らしながら、頭のなかは「カツオのタタキ」でいっぱいになります。

この写真は、最近の中村屋さんの釣果です。

Photo

なぜ、私は梅雨と聞くとカツオと反応してしまうのか・・・

この業界に入ったころの話です。

みんなでカツオ釣りに行くことになりました。岸和田港を出航し、すさみ沖へ・・・

と言いたいところですが、先発隊はボートで、仕事のあった私は夜行電車で。

11:00ごろ各駅停車の電車に乗ったのですが、電車の中は同じように釣りに行く人でいっぱ

いで、皆さん大声で釣り談義に花を咲かしておられ・・・寝られない・・・

やけくそで、一晩中、ボートに積む予定のビールをひたすら飲んでいました。

5:00ごろ現地に着き、ボートの中で一眠り・・・と思いきや、エンジンSTART・・・

えぇっ、もう行くの・・・釣りですから当然です。ボートはUSバートラム28です。

Photo_2

しかし海は大時化で、梅雨のしとしと雨です。

業界に入ってすぐの私は、貴重な体験をすることになりました。

そう、それまでは知らなかったのです。

時化(荒天)+寝不足+二日酔いの3条件がそろうと、人はどうなってしまうのか・・・

後部デッキではみんなが仕掛けを流しているので、気分の悪くなった私は

ロワステーションのトイレに・・・洋艇特有の臭いが、追い討ちをかけます。

・・・中でどれくらい時間がたったでしょうか・・・体中の水分を全部出し切ったかのように

ふらふらです。正直、カツオが釣れたかどうかも覚えていません。

帰りは、電車で帰るみんなを見送り、新人は経験と言うことで回航要員に・・・

ひたすら北上するボートに強いブロー性の西風が雨とともに吹きつけます。

ボートがジャンプするたび、右に傾斜したまま着水するので、FBの右端に乗っていた

私の眼下は、海面がもろに見えます。

どうにかこうにか、無事に帰りました。

貴重な体験をした私は、その後「3条件の法則」を破ることが無くなり、ボートの上で

人間ポンプになるのは、これが最初で最後になりました。

しかし、悔しかった私は、その後毎年のように梅雨の時期になると、カツオの

トローリングに行くようになり、装備品は仕掛けに、しょうゆにわさびに生姜にビールに

金串とバーナー・・・?本カツオもソウダカツオも関係ありません。(ソウダガツオを金串に

さしてあぶっていたら、地元の漁師さんに「猫またぎを食べている」と言われましたが)

あるときは、2泊3日釣行のうち、陸に上がったのはボートを舫う数分だけで、

食事も寝るのも排泄もボートで済ませて、釣れたカツオをバーナーで焙っていました。

最近はぜんぜん、行かなくなってしまいました・・・

でも、梅雨になると、思い出してしまうのです。

ああぁっ、釣れたてが食べたいっ!


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