ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

今日が誕生日の若者、 そして、夢

2019-04-27 23:26:32 | 受けて立つ
雨から夕方には曇りへ。15-5℃


気温が夕べから一気に低くなった。
雨に打たれた植物たち。

林檎の実りの予感。


インコのこぼれ種からカナリーシードの花。

雨粒に、しなだれるジャスミン。




寒がる猫達。




今日はレッスン日。












昨日よりも、調子が良い。
ひたすら基礎連をした。

出発の時間は雨も結構降っていた。





雨に濡れるヒヨドリ。

大事な楽器が濡れないように、
背負った楽器側に、傘を傾け気味にして傘を差す。
木戸を開けて路上に出た時に、
路上駐車をしていた車の窓越しに、
裏に越してきた小学生の女の子が、眩しそうに楽器を目で追っていた。
逆に私は、その子の若さが眩しかった。

マグノリアの花が満開だ。


黄モッコウバラも。



シラーも。








私は、ユーミンの「雨のステイション」(6月時期の歌)を思い出しながら歩く。
道行く人は、マフラーやセーターや、冬着に近かった…冬に戻ったようだ。





教室内は、暖房がムンムンに効いていた。


2週間前に言葉を交わした男性、Yさんが私の前だった。
そして、ビブラートの練習を始めている事が解り、
いつもの練習曲と、ハッピーバースデーを弾いているのが聞こえる。

入れ替わりに、言葉を交わす。
彼は目を輝かせて、
新しい弓が来たこと、今日がご自分の誕生日のこと、
しかも明日は甥っ子さんの誕生日で、今からLINEでハッピーバースデーを贈るのだと…。
先生は笑いながら、
「私(みゃー大工)さんもハッピーバースデー攻撃をLINEでしているのよ」と。
それは年齢や性別を超えた、楽しい部活のような会話だった。

私は自分の年齢を述べる、
伺うとYさんは私より19歳も年下の男性であり、私より2か月後に入学である。
私「今回のコンサートに参加されませんか?」
Yさん「まだ力量が…。」

来年は出られるかな?とおっしゃる、
私は息子のような彼も、私も出る舞台を夢見た、
一年なんてすぐである。

Yさんがこのまま真面目に続け、私の年齢まで来たら、立派な奏者であろう、
それは、スロースターターとしては、とても羨ましい事である、見届けてみたい。
そして、私も、いつまでも元気に音楽教室に通ってみたいものである。
私はこの先19年生きているかわからないけど、、、

ふと、私を「前向きだ」と抱きしめた、
83歳のご婦人の気持ちが痛いほど身に染みた瞬間であった…。

躊躇していた無駄な時間は取り戻せない、
私は残った今を、
ひたすら前を見て生きるだけである。
同じものが好きな若者に混じって、こうやって笑いながら。

今日は一週間悩んでいたことが解明できた。
やはり独学ではだめなのだと思い知らされる。

どんどん曲に綺麗な表情が付いていく。
フォルテシモにもっていくにも、ここの頭で弓が足りなくなる弓順なので、
その少ない残りの弓で、どうやってフォルテシモにするのかが理解できたり、、、
ミよりソの半分までに強を持っていくとか、
ピアニッシモの時は、弓の毛一本で弾くような終わり方とか、
それはそれは、とてつもなく細やかな表現を。


ピッチカートpizz.から弓を弦に戻すarco.コツとか、その時の弓の向きの方向、
いかにピッチカートを良い音に優雅に弾くかはじく方向と位置とか、
弓を支え持つ隠れた小指こそが大事なんだとか
また、優雅なボーイングとか、それはそれは、いっきに進んだ。

初めて一緒に先生のピアノに合わせて合奏してみるも、
私のカウントが合わなかったりで、途中で、
私「千秋せんぱーい」
先生「げぽ」
のだめカンタービレのギャグが出たw

それでも合奏の素晴らしさ、ピアノ譜の複雑で美しい事に唸った。
さすが、プッチーニ。
やはり、この曲を選んで良かったのだと思うほど。
私「先生、これピアノがファーストで、バイオリンがセカンドでもいいのでは」と。
ピアノの方が難しくて、お気の毒です。

練習が終わり、先生に先週の街の管弦楽団の話をし、
バイオリンよりも、意外とビオラに興味を持ったこと、
「オケにビオラが4挺しかないと寂しいと思う」と話をした。
私は手が大きいので「ビオラに向くかも」と先生はおっしゃる、
私は何でもやりたい、今は下手糞だけどと、夢を見る。

教室の外は、冬のような気温だった。






それでも、雨は上がって、


美しい夕日が出た。



私はとにかく夢を見る、ただ前を向く、
これが無ければ、愚痴と後悔ばかりの人生だと思う、
どうせ愚痴るのなら、学問で愚痴りたい、バイオリン大好き!!

家事を終え、先生の新しい動画で練習。



私「先生、私がこれやったらかなり本格的な、アマでなくプロに見えてしまうぢゃないですか、きゃああw?」
先生「うん、綺麗きれい。」
教室で笑い転げた余韻のまま、幸せな気持ちで復習をした。


時には弱気になる、
果てしなくて、かつ到達出来ないんだと。
もう、遅いんだと。
それでも、やはり夢を追っていこうと思う。

弾けない曲は山ほどあるだろう…。
でも、
弾ける曲も、弾きたい曲も、
山ほど、この私を待っているんだ。








あの夏の空 きらめく海も 忘れかけてた青い恋も
そしていちずにときめく心も 昨日のことのように

出会いも 別れも知らぬまゝに 流れるうたをきいていた
なぐさめられて はげまされて そして夢をみた


小田和正 ♪ 風のように うたが流れていた ~Piano Solo~
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