雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

暑さを物ともせず ・ 心の花園 ( 61 )

2014-07-29 08:00:54 | 心の花園
          心の花園 ( 61 )
               暑さを物ともせず

あまりの暑さに、人間ばかりでなく動物たちも植物たちも、その多くは元気をなくしています。
心の花園の花たちも、その多くは少ししぼんで見えます。
しかし、その中でも、暑さなど物ともしないで、さっそうと花を咲かせている物もあります。「カンナ」もその一つです。

「カンナ」の原産地は熱帯アメリカのあたりです。
コロンブスが新大陸を発見した後、ヒマワリやタバコなどとともに最初にヨーロッパに伝えられた植物の一つです。
わが国には、江戸時代の前期には早くも伝えられていたようですが、現在では園芸種として多くの種類があり、2mに達する物から50cmに満たない物まであり、花色も実に多彩です。
しかも、宿根草としても生命力は強く、野原や川原などで野生化しているものも多く見られます。
花色は多彩ですが、そのいずれもが鮮やかで、しかも姿は茎をすっきりと伸ばしていて、暑さなどどこ吹く風と言わんばかりに胸を張っています。

「カンナ」の花言葉は、「快活」「情熱」「妄想」などが紹介されています。
「快活」「情熱」というのは、花全体の姿から連想されたものと分かりやすいのですが、「妄想」というのはあまりピンと来ないのですが、花の鮮やかさが幻想的である、ということによるそうです。

暑さの厳しいこの季節、さっそうと咲き誇っている「カンナ」の雄姿に、少しばかり元気を分けてもらうのはいかがでしょうか。

     ☆   ☆   ☆

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