フランスの大統領選挙は、事前の世論調査などとほぼ同様の結果で、マクロン氏が当選しました。
選挙予想に関しては、イギリスのEU離脱・残留を問う国民投票、アメリカの大統領選挙と大手の報道機関や調査会社の予想が完全に覆される結果が続いていて、トランプ米大統領の激しいメディア批判も加わって、世論調査などというものの信頼が揺らいでいる感がありました。
三度目の正直とでもいうのでしょうか、今回は事前の世論調査とほとんど変わらない結果でしたが、私のような気持を持っている人も多かったようで、フランス大統領選挙の場合は大差の予想が出されていましたが、前の二回と同様に、隠れルペン派の動向をを心配する向きもあったようで、この選挙結果を受けて日本の株式市場は大幅高を演じました。事前予想を信頼しきれない人が多かった証拠ではないでしょうか。
もっとも、欧米の株式市場はそれほどの変動を見せていませんから、わが国民が特別疑い深いのかもしれませんねぇ。
今回のフランス大統領選挙は、決してEU離脱・残留を決めるためのものではなく、それ以外にも多くの政治課題があり、それらをめぐってフランス国民の意思が示されたものだということは当然です。
しかし、やはり、二人の候補者のEUに関する主張は真っ向から対立していて、フランスは大統領選挙を通してEU残留を選んだということは言えるでしょう。
もし、フランスにEU離脱派の大統領が誕生していれば、間違いなくEU崩壊の危機を迎えていたのではないでしょうか。
フランス国民はEU残留を選択し、イギリス国民はEU離脱を選択したことになります。
それぞれの国にはそれぞれの問題があり、どちらの国も国民全員が一致した考えでないことも当然です。また、国家運営の是非をEUに属していたか否かだけで判断することも難しいでしょう。
しかし、これからの数年間は、何かにつけて、両国の選択の是非が話題になるのではないでしょうか。
この二国に限らず、EU離脱を強硬に主張する有力な政党が存在している国も幾つかあるようです。従って、EUの存在意義について、改めて検討されることもあるような気がします。
わが国の周辺では、何ともきな臭い状態が続いています。
お隣韓国の新しい政権のお手並みも気にしないわけにはいきません。
幸か不幸か、わが国は、フランスやイギリスのような選択を迫られる心配はありません。同時に、近隣国との関係は、肩を組み合うというより、緊張を持って対する必要がある関係のような気がします。もっとも、世界中の国々の多くは、近隣国とは利害が衝突しがちで、ぎくしゃくした関係になりがちなのは、孫氏の昔からの現象のようです。
立地上の問題、歴史上の問題、国民性、等々もあって、もしかするとわが国は孤立に走る条件を備えているような懸念がします。それだけに、わが国が存続していくためには可能な限り多くの国と親交を結ぶべきなのでしょうが、ある国と強固な関係を結べば敵を作る可能性がありますし、八方美人が過ぎるとコウモリのような存在になる可能性があります。
なかなか難しい判断だと思いますが、国会中継などを見ていますと、今のところはわが国は平和のようです。いえ、平和みたいなようです。
( 2017.05.10 )
選挙予想に関しては、イギリスのEU離脱・残留を問う国民投票、アメリカの大統領選挙と大手の報道機関や調査会社の予想が完全に覆される結果が続いていて、トランプ米大統領の激しいメディア批判も加わって、世論調査などというものの信頼が揺らいでいる感がありました。
三度目の正直とでもいうのでしょうか、今回は事前の世論調査とほとんど変わらない結果でしたが、私のような気持を持っている人も多かったようで、フランス大統領選挙の場合は大差の予想が出されていましたが、前の二回と同様に、隠れルペン派の動向をを心配する向きもあったようで、この選挙結果を受けて日本の株式市場は大幅高を演じました。事前予想を信頼しきれない人が多かった証拠ではないでしょうか。
もっとも、欧米の株式市場はそれほどの変動を見せていませんから、わが国民が特別疑い深いのかもしれませんねぇ。
今回のフランス大統領選挙は、決してEU離脱・残留を決めるためのものではなく、それ以外にも多くの政治課題があり、それらをめぐってフランス国民の意思が示されたものだということは当然です。
しかし、やはり、二人の候補者のEUに関する主張は真っ向から対立していて、フランスは大統領選挙を通してEU残留を選んだということは言えるでしょう。
もし、フランスにEU離脱派の大統領が誕生していれば、間違いなくEU崩壊の危機を迎えていたのではないでしょうか。
フランス国民はEU残留を選択し、イギリス国民はEU離脱を選択したことになります。
それぞれの国にはそれぞれの問題があり、どちらの国も国民全員が一致した考えでないことも当然です。また、国家運営の是非をEUに属していたか否かだけで判断することも難しいでしょう。
しかし、これからの数年間は、何かにつけて、両国の選択の是非が話題になるのではないでしょうか。
この二国に限らず、EU離脱を強硬に主張する有力な政党が存在している国も幾つかあるようです。従って、EUの存在意義について、改めて検討されることもあるような気がします。
わが国の周辺では、何ともきな臭い状態が続いています。
お隣韓国の新しい政権のお手並みも気にしないわけにはいきません。
幸か不幸か、わが国は、フランスやイギリスのような選択を迫られる心配はありません。同時に、近隣国との関係は、肩を組み合うというより、緊張を持って対する必要がある関係のような気がします。もっとも、世界中の国々の多くは、近隣国とは利害が衝突しがちで、ぎくしゃくした関係になりがちなのは、孫氏の昔からの現象のようです。
立地上の問題、歴史上の問題、国民性、等々もあって、もしかするとわが国は孤立に走る条件を備えているような懸念がします。それだけに、わが国が存続していくためには可能な限り多くの国と親交を結ぶべきなのでしょうが、ある国と強固な関係を結べば敵を作る可能性がありますし、八方美人が過ぎるとコウモリのような存在になる可能性があります。
なかなか難しい判断だと思いますが、国会中継などを見ていますと、今のところはわが国は平和のようです。いえ、平和みたいなようです。
( 2017.05.10 )
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