危なっかしい大臣や政府高官が何人かいるような気がしていましたが、その先陣を切るというわけではないのでしょうが、復興相が更迭となりました。
言葉尻を捉えて大げさに騒ぎ立てるのはどうかという声もありますが、今回の場合、前回の子供の喧嘩でもこれほどひどくはないだろうというような態度や、今回の失言も、本当は自分の発言のどこが問題なのかも理解していないようですから、さすがにもう勘弁してもらわないといけないでしょう。
言葉尻云々についていえば、確かに、演説や答弁などにおいて、ごく一部分を取り出して、いわゆる揚げ足取りのような事を自慢げに叫ぶ人も少なくないのも確かですが、今回の発言内容を見てみますと、失言などではなく、適性の問題のような気がします。
すでにテレビなどで散々けなされている人をさらに非難するのは本意ではありませんが、よく言われることですが、今回のことで二つのことが問題として浮き上がってきたような気がします。
一つは、与党では、これほど人材が不足しているのかということです。それなら民間から採用する手段もあるわけですから、衆議院なり参議院なりに何回以上当選すれば大臣予備軍だなどという、馬鹿げた慣習は止めてほしいと思います。むしろ、ある回数以上当選しても大臣を経験していない人は、対象外としてほしいものです。
もう一つは、いろいろきれいごとを言いながらも、復興相はそれほど重視されていないらしい気がしてきたことです。
何かと問題になっている大臣の多くは、一般に重要視されていないとされる部署の大臣が多く、どうも適性など関係なく振り分けられたのではないかと疑ってしまいます。それとは反対に、たいへん重要だと思われる部署の大臣にも問題視されている人がいますが、これはこれでもっと深刻な問題です。
大臣更迭などが発生すると、必ず問題にされるのが「任命責任」ということです。
上記したような問題があるとすれば、当然、任命者、今回の場合は首相に「任命責任」が発生すると考えられます。今回の場合は、首相は早々に国民に対して謝罪し、自らの「任命責任」を認めています。
しかし、「任命責任」というのは、なかなか難しい存在です。今回の場合、首相ご本人が、自分に「任命責任」があると言明していますが、責任があればどういう罰を受けるのでしょうか。罰を受けることのない責任の取り方などあるのでしょうか。
おそらく、今後同じような過ちを犯さないことや、より優れた後任者を選ぶことで責任を果たすということなのでしょうが、それで罰を受けたということになるのでしょうか。
かと言って、「任命責任」を厳しく追及するとなれば、「任命」ではないとしても、そういう人物を選出した国民の責任はどうなのかということにはならないのでしょうか。
現在でも行われているのかどうかよく知らないのですが、かつては、就職する場合必ず身元保証人が必要とされ、もし事件など起こした場合の身元保証人の責任は大変重いものでした。
現在でも、どのような組織であれ、責任ある地位に就けた場合、その任命者、あるいは決定者には相応の責任があると考えるのは自然なように思われます。
しかし、大臣となれば、どうなのでしょうか。能力の足らない人物、その職務に適していない人物、などを任命した場合、その内閣の質の低下が起こるわけですから、内閣総理大臣に直接響いてくるわけで、それが罰のような気がするのです。いやしくも大臣に選出されるような人のキャリアを考えれば、およそ低次元のトラブルなどにいちいち任命者が責任を取る必要などなく、さっさと更迭すべきなのです。そして、首相の思い描く内閣をより強固にすることでのみ責任が取れるのではないでしょうか。
( 2017.04.28 )
言葉尻を捉えて大げさに騒ぎ立てるのはどうかという声もありますが、今回の場合、前回の子供の喧嘩でもこれほどひどくはないだろうというような態度や、今回の失言も、本当は自分の発言のどこが問題なのかも理解していないようですから、さすがにもう勘弁してもらわないといけないでしょう。
言葉尻云々についていえば、確かに、演説や答弁などにおいて、ごく一部分を取り出して、いわゆる揚げ足取りのような事を自慢げに叫ぶ人も少なくないのも確かですが、今回の発言内容を見てみますと、失言などではなく、適性の問題のような気がします。
すでにテレビなどで散々けなされている人をさらに非難するのは本意ではありませんが、よく言われることですが、今回のことで二つのことが問題として浮き上がってきたような気がします。
一つは、与党では、これほど人材が不足しているのかということです。それなら民間から採用する手段もあるわけですから、衆議院なり参議院なりに何回以上当選すれば大臣予備軍だなどという、馬鹿げた慣習は止めてほしいと思います。むしろ、ある回数以上当選しても大臣を経験していない人は、対象外としてほしいものです。
もう一つは、いろいろきれいごとを言いながらも、復興相はそれほど重視されていないらしい気がしてきたことです。
何かと問題になっている大臣の多くは、一般に重要視されていないとされる部署の大臣が多く、どうも適性など関係なく振り分けられたのではないかと疑ってしまいます。それとは反対に、たいへん重要だと思われる部署の大臣にも問題視されている人がいますが、これはこれでもっと深刻な問題です。
大臣更迭などが発生すると、必ず問題にされるのが「任命責任」ということです。
上記したような問題があるとすれば、当然、任命者、今回の場合は首相に「任命責任」が発生すると考えられます。今回の場合は、首相は早々に国民に対して謝罪し、自らの「任命責任」を認めています。
しかし、「任命責任」というのは、なかなか難しい存在です。今回の場合、首相ご本人が、自分に「任命責任」があると言明していますが、責任があればどういう罰を受けるのでしょうか。罰を受けることのない責任の取り方などあるのでしょうか。
おそらく、今後同じような過ちを犯さないことや、より優れた後任者を選ぶことで責任を果たすということなのでしょうが、それで罰を受けたということになるのでしょうか。
かと言って、「任命責任」を厳しく追及するとなれば、「任命」ではないとしても、そういう人物を選出した国民の責任はどうなのかということにはならないのでしょうか。
現在でも行われているのかどうかよく知らないのですが、かつては、就職する場合必ず身元保証人が必要とされ、もし事件など起こした場合の身元保証人の責任は大変重いものでした。
現在でも、どのような組織であれ、責任ある地位に就けた場合、その任命者、あるいは決定者には相応の責任があると考えるのは自然なように思われます。
しかし、大臣となれば、どうなのでしょうか。能力の足らない人物、その職務に適していない人物、などを任命した場合、その内閣の質の低下が起こるわけですから、内閣総理大臣に直接響いてくるわけで、それが罰のような気がするのです。いやしくも大臣に選出されるような人のキャリアを考えれば、およそ低次元のトラブルなどにいちいち任命者が責任を取る必要などなく、さっさと更迭すべきなのです。そして、首相の思い描く内閣をより強固にすることでのみ責任が取れるのではないでしょうか。
( 2017.04.28 )
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