枕草子 第百十二段 描きまさりするもの
描きまさりするもの。
松の木、秋の野。
山里、山道。
絵に描いて実物よりまさって見えるもの。
松の木、秋の野。
山里、山道。
前段と対をなしています。
前段には書き出しの部分に、「絵に」とありますが、この章段では省略されています。その点から考えますと、前段と本段は対を成すというより、一体のように思われます。
ただ、前段より本段の方が少納言さまの美意識のようなものが伝わって来ると感じるのは、少々オーバーでしょうか。
描きまさりするもの。
松の木、秋の野。
山里、山道。
絵に描いて実物よりまさって見えるもの。
松の木、秋の野。
山里、山道。
前段と対をなしています。
前段には書き出しの部分に、「絵に」とありますが、この章段では省略されています。その点から考えますと、前段と本段は対を成すというより、一体のように思われます。
ただ、前段より本段の方が少納言さまの美意識のようなものが伝わって来ると感じるのは、少々オーバーでしょうか。