緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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脳の霧

2020年11月10日 | 健康
先日見たNHKの番組で興味深いことが語られていました。
これです。⇒ココ
2番目の動画「新型コロナの"真の脅威"」の中で語られていた脳の霧(ブレインフォグ)です。
一言で言うと脳に霧がかかったような状態になるので「脳の霧」と言われるようです。

新型コロナに罹った人は、全員ではないものの実に多彩な、訳の分からない状態に時に長期間苦しむのだそうです。
「脳の霧」もその一つだそうです。
私が「脳の霧」に興味を持ったのは、実は私も「脳の霧」を経験したことがあったからです。

40代の頃、二度ほど「脳の霧」に悩みました。
いずれも風邪をひいた後にそういう状態になりました。
風邪は治るのですが、その後そういう状態に陥るのです。

頭の中がはっきりせず、何かを考えようとしても集中できず、人と話をしようにもちゃんと理解して話せず・・・。
文章を書くのも困難だし、知的・創造的な事柄に向き合おうとしても何も浮かんで来ず・・・。
頭の中が明晰さを欠いて、まさに脳に霧がかかったような状態でした。
仕事はルーティンワークでなんとかなりましたが、このまま、霧のような、靄のようなものが晴れなかったらどうしようと、結構焦りました。

それが風邪をひいたことでもたらされた症状だということは、私にも理解でき、腸にウィルスが感染したら下痢になるように脳にウィルスが感染したと思っていました。
私の場合、10日から2週間くらいで元に戻ったように思います。
たぶん、新型コロナだけでなく、ある種の風邪はその種の症状を引き起こす場合があるのでしょう。
その時の私の体調も影響したのかもしれません。

「脳の霧」は、新型コロナで初めて知られた症状ではなく、そして新型コロナを含め、風邪だけが原因でもないようです。
新型コロナもそういう症状を引き起こすということらしいです。
番組の大学生は新型コロナはすでに治っていても、脳の霧だけでなく倦怠感やら長く続く発熱やら、重篤な感じです。
今から思えば、私の「脳の霧」は一過性で軽いものだったみたいです。
それでも、治らなかったらどうしようと随分不安でした。

脳の霧以外で、番組でもう一つ興味深かったのはマスクの効用です。
なるほどと理解したは、ウィルスの感染は、罹った、罹らなかったというような、オールorナッシングなものではなく、微量感染というのがあることみたいです。

つまりマスクをしていると、感染してもマスクに遮られて微量のウィルスにしか感染しないのです。
微量なので軽い症状ですみ、抗体もできるのです。
そうやって微量感染を繰り返していくと、やがてしっかりとした抗体が体内にでき、罹っても無症状ですむのだそうです。
これはもう、絶対マスクすべきですね。

その他にも加湿の効果など、冬に備えての予防策が取れそうなことが紹介されていました。
正しく恐れて乗り切る、これしかないみたいです。