著:ダグラス・プレストン
この本を初めて読んだのは、もう10数年前…。
職場の先輩が 「 怖いけど面白いから読んでみて♪」 と貸してくれました。
これが…本当に怖かったです~ッ!
内容は、こんな感じ…。
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ニューヨーク自然博物館の地下で二人の少年が殺された。
遺体はズタズタに引き裂かれ、しかも脳の視床下部が消えていた。
殺人鬼の正体がつかめぬまま、博物館側は 『 迷信展覧会 』 の開催の準備を強引に進めてゆく。
DNA解析の結果から導き出された犯人の正体は…
爬虫類の遺伝子を持つ謎の生物!
博物館の研究員達が懸念する中、とうとう展覧会のオープニングセレモニーが始まった。
しかし、それは飢えた怪物にとって格好の狩場に他ならなかった…。
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物語のキーパーソンは、“ フィットルシー ” という博物館の研究員…。
この “ フィットルシー ” が、アマゾンの奥地で見つけた謎の部族コソガ族と伝説の悪魔 “ ンブーン ” の立像…。
それが後の博物館の殺戮事件に繋がります。
立像を博物館へ送った後、“ フィットルシー ” を含む博物館遠征隊は死亡してしまいます。
ネタバレになってしまいますので詳しくは言えませんけれども、とにかく “ フィットルシー ” がポイントなのです。
そして、この謎の生物、とっても怖かったです…。
でも、本当に面白かったです。
他の先輩や同僚も次々回し読みし、「 怖い~!」「 でも面白い~!」 と盛り上がりました。
ちょうど映画版の 『 レリック 』 が公開された頃で、皆で観に行こうという話になりました。
「 どうせ怖いのなら、いっそレイトショーで観よう!」
…お気楽な職場です…。
さて、深夜の映画館の前の席にズラリと並んだ私達は、映画が始まるのを今か今かとワクワクしながら待っていました。
まず画面に映し出されたのは、どうやら博物館遠征隊の様です。
私達は、( この中に “ フィットルシー ” が居るんだわ!) と期待しました。
そして とうとう “ フィットルシー ” らしき一人の男性が現れました。
その人の名前は……“ ホイットニー ” …。
私達は心の中で ツッコミました。
( “ ホイットニー ” って、誰さッ!)
かなりのガッカリ感を抱きながらも観続け、観終え、映画館を出た後…私達の足取りは重かったです…。
原作を読んでいなければ、映画自体は それなりに楽しめたと思います。
ただ、原作が面白くて期待が高かっただけに、数多くの違いが残念に思えてしまったのです。
映画版 『 レリック 』 を観られた方には、ぜひ原作も読んで頂きたいです。
『 レリック(上・下) 』 と続編 『 レリック2 地底大戦(上・下)』 の4冊まとめて読まれることをお薦めします。
私も何年か経った後、「 もう一度読みたい。」 と思って購入しました。
やっぱり怖かったですけど、面白かったです。
ポイントは、やっぱり “ フィットルシー ” ……。