私は一時期、髪結いに凝ったことがあります。
お団子(シニョン)を、手絡や櫛・簪・笄などを使って、和風に仕上げていました。
それが高じて、ある年のお正月に、自分で日本髪を結ってみることにしました。
前の晩にカーラーを巻いて寝て、朝から一人で四苦八苦…。
鬢付油を塗って、後れ毛が出ない様にきっちり纏めます。
髪の長さが足りませんでしたので、鬢(耳の横)も、たぼ(後ろ)も控えめになりました。
髷の部分も、本当は 結い綿か銀杏返しにしたかったのですけれども、桃割れ風になりました。
桃割れ…桃の様に丸い髷から手絡が覗いて可愛らしい。
10代の少女に多く結われた髪型。
結い綿…鹿の子の手絡・平打ち簪・花簪・飾り櫛などを用い
華やかで可愛らしい。
未婚女性に多く結われた髪型。
銀杏返し…結い綿よりも落ち着いた感じでアレンジが多い。
年齢を問わず結われた髪型。
初詣に行った時に注目されて、ちょっと嬉し恥ずかしかったです。
日本髪に詳しい方が見たら、「 桃割れを結う歳じゃあるまいに…。」 と思われたかも…。
こんな感じ…。
結い上げ
前姿
横姿
結い上げ
後ろ姿
人の頭だとやり易いのですけれども、自分自身の頭は結構大変でした。
ですので、それ以来 日本髪に挑戦はしていません。
貴重な(?)髪結い経験となりました。
日本髪は 奥が深くて、とっても愉しいです。
機会があれば、また挑戦してみたいなぁ…。
もしくは、また日本髪風の纏め髪を生み出して 楽しもうかしら…。