お友達のYちゃんの息子さんS君は、小学5年生。
今年の夏休みの自由研究に(Yちゃんが)選んだのは…?
『 小学生のための歌舞伎体験教室 』 です。
国立劇場が 毎年開催しているお教室です。
お稽古に数日間通い、一流の歌舞伎役者さんから 指導を受けます。
お教室の最後には、化粧・鬘・衣装…全て 実際の歌舞伎と同じ様に仕立てられた子供達が、国立小劇場の舞台を踏みます。
舞台稽古が
行われました。
本番当日のチケットは 全席指定で、家族用に割り当てられているのが 8枚きり…。
S君の家族で争奪戦が 繰り広げられます。
そんなわけで 私は、S君のお抱えカメラマンとして、舞台稽古にお邪魔して来ました。
発表会は、4組に分かれて行なわれます。
『 寿曽我対面 』
です。
お話しの流れを簡単に…。
時の将軍・源頼朝の信頼厚い 工藤祐経が任された 富士の裾野での狩りの成功を前に、工藤の館で、梶原景時・景高父子、小林舞鶴、諸大名、傾城(遊女)大磯の虎・化粧坂の少将などが集う華やかな席。
舞鶴が、曽我兄弟:五郎と十郎を、工藤と対面させます。
はじめて逢う
曽我兄弟…。
自分が兄弟の敵と知る工藤は、「 大切な狩りが終わってから 討たれてやろう。」 と、狩り場の通行手形(切手)を渡します。
狩場の 」
五郎 「 二枚の切手 」
工藤 「 切って恨みを
晴らせよ 兄弟 」
掛け言葉の 気の利いた台詞で、幕となります。
歌舞伎は 言葉がちょっと難しいので、お子達に理解出来ているのでしょうか…?
台本には、ほとんど説明がありませんでした。
歌舞伎を知らなければ、親御さんにも 解らないのじゃないかしら…。
S君の役は、
梶原景時。
この景時、『 石切梶原 』 では 主役を務める人物。
ここでは、敵役…。
なかなか凛々しいですね~。
主要キャストは 6年生のお子達でした。
貫禄たっぷりに…。
清々しく…。
荒々しく…。
三宝を力の限り、
バリバリバリッ…。
この 『 歌舞伎体験教室 』 に参加した大勢のお子達の中から、本当に歌舞伎の道に進む人は、何人現れるかしら…?
貴重な体験が出来た夏休み…この自由研究に、どのお子達も 先生から花丸をもらえることは間違いなしですね。
さて、今日の本番…とってもドキドキですね!
S君、他のお子達も、皆 頑張れ~!